彫刻放浪:袖ヶ浦市の平戸眞
- 今日は、袖ヶ浦市に平戸眞の野外彫刻を観に行ってきた。全部で16基、市内に設置されているそうだが、今回はそのうちの半分、8基を観てきた。まず、最寄りから袖ヶ浦駅まで行き、市役所、中央図書館、市民会館と回った。続いて、バス(日東交通のぞみ野・平岡線)で、農協会館前バス停から袖ケ浦公園の一つ先の下新田バス停まで移動し、根形公民館、歩いて5分ほどの袖ケ浦公園に向かい、ここで2基の彫刻を観た。この次は、ちょっと距離があるが、袖ケ浦公園から長浦公民館まで歩く。公園のアドベンチャーキッズという遊具が置かれた広場の端から公園を出て(正規の出入り口ではないかも?)前半は山道、畑の中の道を、後半は住宅街を歩いて、小一時間かかった。道はアップダウンがあり、いささか疲労困憊。住宅街に入ってしばらくして、道にも迷ったし、おまけに雨まで降り出した。まあ、なんとか無事に到着して、長浦公民館、長浦おかのうえ図書館の彫刻を観ることができた。これでだいたいの予定を終え、長浦駅に向かう。ここでも道にちょっと迷い、20分強で行くところを、30分弱かかってしまった。最後に、長浦駅前の彫刻を観て(これは平戸眞作品ではない)、今日はコレで終わり。駅の自販でおたおたしているうちに、電車が行ってしまい、駅のホームで雨音を聞きながら、次の電車が来るまでの30分過ごしたのであった。
- さて、本日の主人公の紹介から。平戸眞(ひらど しん。1930-2005)は東京都出身の彫刻家、大学教員(千葉大学教育学部教授)。千葉大を卒業し、千葉市の小中学校の教諭を経て、長く千葉大学教育学部の教員を務めた。主に日展、日彫展で活動。手堅い具象彫刻を制作した(裸婦像が多い)。晩年にはテラコッタ作品を多く作ったようだ。平戸が幼少期を現・袖ヶ浦市で過ごしたとのことで、その縁から、また、平戸自身の作品提供もあり、1991年から2002年までに16基の野外彫刻が袖ヶ浦市内の公共施設や市立の小中学校に設置された。なお、表記は平戸眞に統一した。検索:平戸真。(以上、主に『袖ケ浦市の野外彫刻 —平戸眞 作品集—』[袖ケ浦市教育委員会・2002.3]による。)
- 袖ケ浦市役所
平戸眞《風に》(1991/1991.4設置)。市制施行記念。以下、掲載作のキャプションについて、主に像の足下のサイン、タイトル板や台座回りの記載によったが、適宜前掲『袖ケ浦市の野外彫刻』を参照した。
- 袖ケ浦市立中央図書館
平戸眞《夢》(1986/1991.10設置)。開館5周年を記念して木更津信用金庫が寄贈。図書館の中庭に設置。
- 袖ケ浦市民会館
平戸眞《羽化II》(1983.8/1998.3設置)。原題《脱III》。
- 袖ケ浦市根形公民館
平戸眞《萌》(1963/1998.3設置)。原題《Mari》。
- 袖ケ浦公園・万葉植物園
平戸眞《萬葉の女》(1985/2000.3設置)。蜘蛛の巣ですごいことになっていた。
- 袖ヶ浦公園・郷土博物館前
平戸眞《羽化》(1984/1997.3設置)。植え込みのため、台座回り、サインなどチェックできず。原題《脱IV》。
- 長浦おかのうえ図書館
平戸眞《憩う》(1986/1997.3設置)
- 長浦公民館
平戸眞《夢II》(1980/1999.3設置)。植え込みのため、台座回り、サインなどチェックできず。
- JR長浦駅南口ロータリー
《小鳥の詩》(2004.3竣工)。長浦駅前土地区画整理組合竣工記念碑。像の作者は不詳。茂原駅東口の子と似ているかも(同じ像ではない)?