彫刻放浪:浦和に中野四郎を観に行く(2) 別所沼公園
- 市役所から別所沼公園までは10分ほどだろうか。思ったよりも近かった。公園の北側から園内に入る。
少しだけ木々が色づいていた。
別所公園のベンチ。
「エヘーカトル・ケッツアルコアトル」像(1980.10.2、メキシコ、メキシコ州より寄贈)。像はカリストラワカで発掘された石像の複製。エヘーカトル・ケッツアルコアトルは風の神で、健康・豊作・知恵をもたらす恵みの神といわれているとのこと(説明板による)。某アニメに出てきたケッツアルコアトルとはだいぶ異なった風貌(当たり前!)。メキシコ広場(公園の北西側)に設置。
「風信子荘(ヒアシンスハウス)」。夭折した詩人・建築家、立原道造(1914-1939)は、自らの独居住居を別所沼畔に建てるべく試案を重ねていたが、それは実現できなかった。その後、このヒヤシンスハウスを別所沼の畔に建てようという市民運動がおこり、2004年秋に竣工したとのこと。公園の南西側。
池の畔に浦和駅前のものより小ぶりなうな子ちゃんもいたが、何やら毛虫にまみれていたので、写真は掲載しない。それにしても、このあたりの並木の上から風に吹かれて、ぼたぼたとなにやら落下してきて、よくよく見たら、これが大量のけ、毛虫… ちょっと恐ろしかった。
中野四郎《掛けた女》(1960/セメント)。第9回創型会展出品作。別所沼公園の東に隣接する埼玉大学附属中学校にも、中野四郎のセメント像(少女と鳩の《平和の像》[1960])があるとのこと。公園の南西側、公園緑地協会の南側の池に設置。