- 葛西親水四季の道 江戸川区には18の親水緑道があり、そのいくつかには彫刻を配置しているそうだが、今回は先日訪ねた左近川親水緑道に続いて、葛西親水四季の道を歩いてみることにした。全体で、9基の野外彫刻が設置してあり、それぞれ見応えのある作品であった。
脇谷徹《笛吹く少年》
川島猛《双会》
長島1号公園の、長谷川昂《道》(1978設置か?)。再訪。公園の北側が四季の道に接している。前回よりはちょっとましな写真が撮れるかなと再訪した(あまり変わらないか?)。長谷川昂『風と道 木が好きで90年』(三五館、2000.5)巻末の年譜、1978年の項にある「「道」ブロンズ並びに詩碑を葛西公園に建設」とあるのが、本作と思われる。以下、詩碑にある詩を写しておく(一部用字を変えた)。
道
昔々の道でした
江戸川河畔長島郷
テレビもラジオも電灯も
何にもなかった農村に
学校だけがありました
毛布を上手に身に巻いて
小さなダルマの兄妹が
嵐の原っぱかけ抜ける
吹雪の朝もありました
みぞれの午後もありました
走りつゞけるその前に
大きな未来がありました
誰も知らない素晴らしい
不思議な國がありました
昂
柳原義達《道標−鳩》。再訪。長島1号公園の北側、四季の道と重なる路上に設置。
山崎隆《箱と花崗岩》
鈴木久雄《足のある風景》
山崎公裕《大いなる人》
保田春彦《古址のある邑》
土谷武《握手する人》
岩岡道雄《閘門へのオマージュ》
山崎嘉久《記憶の柱》
遊歩道のところどころに、動物を象った小さな像があった。写真4枚目はカンガルーだが、両耳とも破損し、耳は足下に置かれていた。追記(2021.3.15):浜田彰三(公式)の略歴によると、葛西四季の道に4基の石像を制作しているとのことなので(1990年)、掲載の4基の動物像の作者は浜田彰三かもしれない(未確認)。