かけらを集める(仮)。

日記/旅行記+メモ帳+備忘録、みたいなものです。

 常設展示・水戸の美術  (水戸市立博物館)

以前からここの美術コーナーの展示は気になっていて(水戸市立博物館や茨城県立歴史館には水戸で描かれた南画のコレクションがあるらしい),今回はうまく時間もとれたので,立ち寄ってみました.
水戸の美術(4F) 水戸にゆかりのある画家,彫刻家の作品が展示してありました.近世のものだと,林十江や立原杏所,近代だと五百崎文哉や中村彝といったところ.代表作とはいかないですが,なかなかおもしろい小品が出ていました.林十江の《夜梅図》がなにかすごいことになっていました.太い幹の梅を縦長の画面に切り取った絵なのですが,幹の上方が,硯にけつまずいて墨をどばっとこぼしたかのようにわけがわからなくなっています.う〜ん,これは一体どういうことになっているんだろう.東博の《双鰻図》あたりの鋭利さ,スマートさに比すと,別人の観なきにしもあらず.
古地図からみえる風景 城下町水戸の変遷 江戸時代から近代にいたる水戸の地図を集めた特集展示です.近代のところで,吉田初三郎の描いた水戸の鳥瞰図が,戦前(1929年[昭和4])と戦後(1952年[昭和27])の2種出ていて,描かれている景観がずいぶん違っているのが興味深かったです(水戸は空襲で焼けている).
ちなみに,観覧は無料です.