かけらを集める(仮)。

日記/旅行記+メモ帳+備忘録、みたいなものです。

2006-06-01から1ヶ月間の記事一覧

 フロリアン・クラール「ソラリス:セカンド・チャンバー」  (六本木/レントゲンヴェルケ・ヴァイスフェルト)

ドイツ人美術家,フロリアン・クラール(1968〜)の個展.正式なタイトルは『ソラリス:セカンド・チャンバー 6つの主題によるチャンバーオペラより〜情景その2』.タイトルからもわかるように,スタニスワフ・レムの『ソラリス』にインスピレーションを得た…

 国宝「随身庭騎絵巻」と男(おとこ)の美術  (大倉集古館)

「男の中の男」をキーワードに,主に大倉集古館所蔵の日本美術作品に登場する人物像を探ってみようという展覧会です.ただ,一応「男の中の男」なんですが,どちらかというとこの言葉から連想するようなマッチョな印象の展示物は,刀剣類や《名将肖像図帖》…

本日の梗概

地下鉄を溜池山王で降りて,六本木方面に流れていく,という感じでした.暑かった. 富士ゼロックス版画コレクション「ジャン(ハンス)・アルプ 展」 (赤坂/Art Space by Fuji Xerox) ○ 国宝「随身庭騎絵巻」と男(おとこ)の美術 (大倉集古館) ○ 特別…

 海に生きる・海を描く −応挙、北斎から杉本博司まで− [後期]   (千葉市美術館)

前期に引き続いて(前期展の記事はここ),後期も見てきました.といっても,展示替えのあったのは,江戸時代の絵画を扱う「I.江戸時代の人々と海」のみで,このパートは全点入れ替えになっていました. お出迎えは葛飾北斎《千絵の海》シリーズの2点,《総…

「ちょっと佐倉学―美術にみる佐倉学入門」「佐倉・房総ゆかりの作家たち  版画作品を中心として」  (佐倉市立美術館)

せっかく佐倉まで出張ったのだから,ということで,帰りに佐倉市立美術館に立ち寄ることにしました.川村記念美術館の送迎バスでJR佐倉駅に出て,そこから徒歩で15分ほど.どちらかというと京成佐倉駅からの方が近いのですが,帰りは京成利用のつもりでした…

 パウル・クレー 創造の物語  (川村記念美術館)

ドイツのノルトライン=ヴェストファーレン美術館,シュプレンゲル美術館,フォン・デア・ハイト美術館の3美術館の所蔵するパウル・クレー(1879〜1940)の作品約100点に,日本国内に所蔵される作品約60点を加えた,絵画・素描・版画など計160点によるパウル…

本日の梗概

「パウル・クレー 創造の物語」 (川村記念美術館) ○ 「ちょっと佐倉学―美術にみる佐倉学入門」「佐倉・房総ゆかりの作家たち 版画作品を中心として」 (佐倉市立美術館) ○

本日の梗概

「館蔵 大津絵と幕末・明治の戯画錦絵 展」[後期] (町田市立博物館) ○ 「明治の浮世絵 −歌川派の巨匠 芳年と国周−」・常設展「凹版−銅版画名作選+メゾチント大特集」 (町田市立国際版画美術館) ○

 明治の浮世絵 −歌川派の巨匠 芳年と国周−  (町田市立国際版画美術館・企画展示室1)

明治時代の浮世絵界で活躍した二人の歌川派浮世絵師−月岡芳年(1839〜92)と豊原国周(1835〜1900)−をクローズアップした展覧会です.展示は「1.芳年vs.国周 美人画くらべ」「2.芳年、日本の歴史を描く」「3.”明治の写楽”国周」「4.一門の絵師たち」の4章立…

 館蔵 大津絵と幕末・明治の戯画錦絵 展 [後期]  (町田市立博物館)

展示の構成は前期(→ここ)と同じですが,展示品の多くは入れ替えになっていました.戯画錦絵では,歌川国芳の『荷宝蔵壁のむだ書』シリーズとか小林清親の戯画が印象に残りました.『荷宝蔵』は天保の改革で役者絵が描けなくなった時に,「土蔵の壁の落書き…

本日の梗概

朝倉彫塑館 ○ 特集展示「「昔語り」画稿・下絵」他 (黒田記念館) ○ 「もじゃもじゃペーターとドイツの子どもの本」 (国際子ども図書館) ○ 国立西洋美術館・常設展 ○ ここのところ,ぐるっとパス2006を利用していたのですが,本日めでたく20館訪問を達成…

 もじゃもじゃペーターとドイツの子どもの本  (国際子ども図書館) 

以前から行こう行こうと思ってなかなか果たせずにいたのですが,ようよう国際子ども図書館を訪ねることができました. 今回3Fの「本のミュージアム」で見た展覧会は「もじゃもじゃペーターとドイツの子どもの本」です.これは,ハインリッヒ・ホフマンが1844…

 朝倉彫塑館

彫刻家,朝倉文夫(1883〜1964)のアトリエ,住居を利用した美術館/記念館です.アトリエや書斎(本棚がうらやましいっす)などで,朝倉文夫の作品や関連資料,あるいは朝倉所蔵の美術品(高村光太郎《手》など)を見ることができます. 《墓守》などの代表…

本日の梗概

「所蔵作品展 近代工芸の百年 / 特集展示 ルーシー・リーとハンス・コパー」 (東京国立近代美術館工芸館) △ 「花鳥 −愛でる心、彩る技 〈若冲を中心に〉」[第3期] (三の丸尚蔵館) 2度目 ○ 「町田久美展」 (日本橋/西村画廊) ○ 「石橋美術館開館50周…

 坂本繁二郎 展  (ブリヂストン美術館)

石橋美術館開館50周年を記念して,同館とゆかりのある坂本繁二郎(1882〜1969)の24年ぶりの大規模な回顧展です.「1洋画との出会いと模索 1898-1920」「2フランス留学と自己への確信 1921-1924」「3美しき郷里と馬 1925-1942」「4深まる芸術−能面と静物 194…

本日の梗概

東京国立博物館・テーマ別講演会「江戸時代後期の絵画」第3回「抱一・其一の活動とその背景」(講師:玉蟲敏子[武蔵野美術大学]) (東京国立博物館・平成館大講堂) △ 特集展示「桜展」 (すみだ郷土文化資料館) △ 「照屋勇賢 −水に浮かぶ島」 (すみだ…

 向島・路地園芸プロジェクト「クチナシの庭」  (東向島/現代美術製作所)

ギャラリーの入口に海と砂浜を描いた絵が置かれてあり,その絵の前に白い花が一つ咲いている小さな鉢植えが置かれています.なかなか可愛らしいお出迎え. ギャラリーは2室(棟)に別れており,最初の室に2つ,もう一つの部屋にさらに2つの作品が展示されて…

 桜展 (すみだ郷土文化資料館)

「墨堤/向島の桜」を主題とした幕末・明治期の浮世絵版画,銅版画,石版画,着色写真などを集めた小規模の展示です.浮世絵版画では初代歌川広重,三代歌川豊国,歌川国芳,小林清親,井上安治,落合芳幾,五雲亭貞秀,楊州周延らの作品が出ていました(と言…

本日の梗概

錦絵の魅力 −描かれた江戸・明治の風景・社会− (新宿歴史博物館) ○ 北欧のスタイリッシュ・デザイン フィンランドのアラビア窯 (東京都庭園美術館) ○ 東京国立近代美術館・所蔵作品展 近代の日本 ○ 4F特集展示 古賀春江 戦争記録画 川端実《ボルネオ作戦…

 北欧のスタイリッシュ・デザイン フィンランドのアラビア窯  (東京都庭園美術館)

シノワズリーやジャポニズムの世紀末から現代美術風まで,なかなか多様なフィンランド陶器でした.ペンギンの群れのような水差し(カティ・トゥオミネン=ニイートゥラ《ストーリーバードのカラーエクスペリメントピッチャー》[1993-95])やめんどりの形の…

 錦絵の魅力 −描かれた江戸・明治の風景・社会−  (新宿歴史博物館)

新宿歴史博物館の所蔵する約200点の浮世絵から新宿区域と関連の深い50点をセレクトした展覧会.歌川広重や歌川国芳ら幕末から明治にかけて活躍した浮世絵師の作品を中心に,「新宿名所あれこれ」「芝居講談の世界」「閻魔と奪衣婆」「季節の風物・その他」の…

 二世五姓田芳柳と近代洋画の系譜 −近代の歴史画の開拓者−  (明治神宮文化館・宝物展示室)

絵画館壁画の制作の中心人物であった二世五姓田芳柳(1864〜1943)をメインに据え,併せて関連の明治初期〜中期の画家たちの作品を集めた展覧会.二世五姓田芳柳は初世芳柳(1827〜1892)の次男,義松(1855〜1915)の弟子で後に初世の養子となり,二世を名…

本日の梗概

明治神宮外苑奉献80年記念特別展「二世五姓田芳柳と近代洋画の系譜 −近代の歴史画の開拓者−」 (明治神宮文化館・宝物展示室) 聖徳記念絵画館

本日の梗概

東京国立博物館・平常展 特集陳列「舞楽面と行道面」 (平成館・企画展示室) 特集陳列「平成17年度新収品」 (本館・特別1,2室) テーマ別講演会「江戸時代後期の絵画」第2回「南画と南蘋派」(講師:武田光一[新潟大学]) この他に,本館の展示替えのあ…

 棚田康司 展  (ミヅマアートギャラリー)

ここのところ見る機会の多かった彫刻家,棚田康司(1968〜)の個展.毛糸のパンツをはいた彫刻5体−《水平線の少女》シリーズ4体(N・S・E・W)とやや大きな,そしてより少女らしさのまさる(でも,同じ格好の)《地平線の少女》−とドローイング数点.不安と…

本日の梗概

旅先の口福「和菓子で楽しむ道中日記」展 (虎屋ギャラリー) ○ 棚田康司 展 (ミヅマアートギャラリー) ○ デスティニー・ディーコン 展 (東京都写真美術館・2F展示室) △ 写真の町 東川賞海外作家コレクション展 (東京都写真美術館・3F展示室) △

 旅先の口福「和菓子で楽しむ道中日記」展  (赤坂/虎屋ギャラリー)

江戸時代から明治時代初にかけての文献,絵画などの資料から旅先で出会う名物の和菓子をクローズアップする展覧会.さまざまな人の道中日記によって「旅先の口福」を楽しむところがポイント.旅する人は,ケンペル,松平宣維,土御門泰邦,太田南畝,滝沢馬…

本日の梗概

「館蔵 大津絵と幕末・明治の戯画錦絵 展」[前期] (町田市立博物館) ○ 「ケーテ・コルヴィッツ 版画・素描・彫刻−平和な世界へ祈りをこめて」+2006年度常設展第1期「ドイツの版画−コルヴィッツの時代」 (町田市立国際版画美術館) ○ 「CHIKAKU / 四次…

 CHIKAKU / 四次元との対話 岡本太郎からはじまる日本の現代美術  (川崎市岡本太郎美術館)

2005年にグラーツ(オーストリア)とビーゴ(スペイン)で開催された『CHIKAKU:Time and Memory in Japan』の帰国展.キュレーターは伊藤俊治.参加作家は,岡本太郎,中平卓馬,森山大道,中村哲也,笠原恵実子,須田悦弘,杉本博司,日高理恵子,渡辺誠,…

 ケーテ・コルヴィッツ 版画・素描・彫刻−平和な世界へ祈りをこめて  (町田市立国際版画美術館)

ドイツの美術家ケーテ・コルヴィッツ(1867〜1945)の大規模な回顧展.版画・素描・彫刻165点を「第1部 ケーテの出発−社会へのまなざし」「第2部 日常生活の中の生と死−暮らしをみつめて」「第3部 戦争と飢餓−歴史の渦のなかで」「第4部 別れ−来るべき世代に…