かけらを集める(仮)。

日記/旅行記+メモ帳+備忘録、みたいなものです。

 館蔵品展 これが板橋の狩野派だ! [後期]  (板橋区立美術館)

前期展に続いて,作品の入れ替わった後期展を見てきました.
実見したことがなく,長らくの懸案だった狩野秀頼《酔李白図》を見られたのがうれしい.また,恒例のガラスなしの間近で屏風絵を見ることのできるお座敷コーナーでは,狩野探雪《四季花鳥図屏風》,狩野栄信《山水図屏風》,河鍋暁斎《龍虎図屏風》,狩野惟信《四季花鳥図屏風》の4作が出ていました.
探幽以降の江戸狩野派の花鳥図屏風を改めて数点見たわけですが,う〜ん,やはり薄味というか,画面がのっぺりと平面的になり,奥行きが失われていくのが実感されます.その意味では,室町〜桃山の狩野派による花鳥図屏風とはまったく違った方向から見るべき,なのかもしれません.
花鳥図と言えば,最近「白かん」(「かん」は「閑」+「鳥」)を描いたものが気になっています.この展覧会にも数作出ていました.
【メモ】【メモ】板橋区立美術館 2006.4/15〜6/25(前期:2006.4/15〜5/21 後期:2006.5/23〜6/25) 無料