かけらを集める(仮)。

日記/旅行記+メモ帳+備忘録、みたいなものです。

 開館二十五周年記念特別展 骨董誕生 日本が愛した古器物の系譜  (渋谷区立松濤美術館)

「骨董への道程」「骨董様々」「骨董最前線」の3部構成の展覧会.
「骨董への道程」(B1展示室)では,主に近代における「骨董」の成立を,数寄者たちのプロフィール,彼ら遺愛の古器物,彼らの言葉などによって跡づけていました.このパートが私にはいちばんおもしろく,青山二郎柳宗悦の美意識の差異など,興味深い箇所が多々ありました.
「骨董様々」では現在の骨董コレクターの立場から,また「骨董最前線」では現在の古美術商の立場から「骨董」の在りようを実際の器物によって探る展示でした.(ともに2F展示室)
展示もおもしろかったのですが,もっとおもしろかったのは観覧者の中に「骨董おやじ」がけっこういたこと.だいたい二人組で来ていて,互いに「蘊蓄」や「趣味」を語り合うわけですが,それを耳をそばだてて聞いていると,これがまた愉快でした.好き勝手,言い放題ですものね.
【メモ】渋谷区立松濤美術館 2006.5/30〜7/9