かけらを集める(仮)。

日記/旅行記+メモ帳+備忘録、みたいなものです。

 ポーランド写真の100年 展  (渋谷区立松濤美術館)

ポーランド国立ウッチ美術館所蔵の写真,映像作品約180点によって,20世紀のポーランド写真の全体像を紹介する展覧会です.
全く知らない写真家のものばかりでしたが,なかなかおもしろい展覧会でした(アンジェイ・ワイダだとか,ヴィトケヴィッチぐらいしか知りませんでした.もっとも,知っていると言っても写真家として知っていたわけではないのですが...).ワルシャワのゲットーの日常を撮った写真など,ジャーナリスティックなものもありましたが,写真というよりもむしろ前衛芸術,現代美術の作品というべきものが中心で,その流れが戦前から現代に至るまで滔々と流れているという感じでした.カロル・ヒレルのへリオグラフィカによる作品や現代のナタリア・LLの作品などが印象に残りました.ただ1作家につき作品2,3点の展示だったので,作家によってはちょっと物足りないところもありました.先に挙げたワルシャワ・ゲットーのシリーズやポーランドユダヤ人の日常生活を撮ったシリーズなどはもう少しまとめて見たかったです.