かけらを集める(仮)。

日記/旅行記+メモ帳+備忘録、みたいなものです。

「我ら明清親衛隊 大江戸に潜む中国ファン達の群像」(板橋区立美術館)

久しぶりに板橋区立美術館へ。会期の最終日になんとかかけつける。
タイトルからわかるように(それにしてもすごいタイトル!)、明・清の中国絵画に影響を受けた、主に江戸の民間絵師の作品を集めた展覧会。
内容は、蘇州版画(年画)の影響下、遠近表現を取り入れた浮世絵版画=浮絵の、ナイーブな表現が次第にこなれてくる過程を見せるパートと、明・清の絵画、特に沈南蘋の(直接、およびに、間接の)影響による、さまざまな人々によるさまざまな絵画を集成したパートの2部構成(ただし、内容的には後者がメイン)。
関西方面では、増山雪斎などは入っているものの、鶴亭や、そして、若冲は入っていなかった。あっ、雪斎は江戸生まれで、伊勢長島藩の藩主だから、関西方面というわけじゃないか。まあ、木村蒹葭堂のダチだし・・・。
なお、本展覧会は、定年を迎える安村敏信館長の「引退興行」とのこと(「芸術新潮」2013年1月号)。
図録:P143・カラー、1700円。

で、いつものように地下鉄赤塚から片道約25分の道のりを歩いていったのだが、まだ、松の内、かつ、日曜日、ということでか、美術館近くの東京大仏に参詣する人がけっこういたなと。昼食は、もちろん、あそこでとんかつを食らったのである。