かけらを集める(仮)。

日記/旅行記+メモ帳+備忘録、みたいなものです。

日帰り山形

「みちのおくの芸術祭 山形ビエンナーレ2014」を観るために、新幹線(つばさ)利用で日帰りで山形へ行く。山形には3時間弱で行ける。始発で最寄り駅より東京駅に出て、そこからこれも始発のつばさに乗車。9:00前に山形に到着。天気は晴天、おだやかないい天気だ。
駅改札口前の観光案内所で無料で自転車を貸してくれるので、天気がよければ、それを利用するのがいいようだ。今回は時間の都合もあり、観光はしない。また、駅付近に「山形ビエンナーレ」関連の案内がほとんどないのに少し戸惑う。結局、iPhone頼り。
土日祝運行のビエンナーレ会場を結ぶ周遊バス(一乗車100円)まで、時間があるので、少し街中をふらふらと歩いて見る。ちょっと寝不足気味でつらい。街中で別のイベントがあるため、ざわざわしている。余興に出るらしいスーパーカーご一行がどや顔で街中をゆるゆる走っていたりする。公式Twitterが写真を流している(ほとんどこれしか流していないのではないか、というほど情報に濃淡あり。あまり使えない。会場情報など、週末前には改めて定期ポストすればいいのに)「旧西村写真館」へ向かうが、入手したMAPがいまいち不分明でたどりつけず、うろうろしているうちに時間切れ。せめて公式の案内図に住所が記してあれば、Googleマップなどで簡単に探せたのだが。
山形まなび館のビエンナーレ関連をさらっと観てから(外で古本市をやっていて、かなり危なかったw)、山形駅前の周遊バス乗り場に戻る。10:20発のバスに乗る。お客は数人ほど。全部女性客。この日は皇室関係が市内を通るということで、警察が市内の街角に沸いて出ている。そのためか、道も少し混んでいたようで、バスは少し遅れて山形市郊外の蔵王のゆるやかな山麓にある東北芸術工科大学に到着。だいたい11:00頃。街中に戻るバスまで時間があるので、時間をかけてゆっくりと展示を観覧する。
天気がいいこともあるが、キャンパスがひろびろとしていて、とても気持ちがいい。展示は、今回の大きなお目当てであった三瀬夏之介作品が素晴らしかったこともあるが、学生たちのプロジェクト「東北画」も興味深い。ひとことで言えば、なぜここ(=東北)にあって、絵を描くのか、を絵を描きつつ、問い、考える、そして描く、というものだが、そのための回路、例えば滞在制作やフィールドワークをひとつずつ試していくその手つきの粘り強さがわりと画面から溢れ出てくるような印象だった。続けること、続くことを期待する。久松知子の喜多方酒樽絵画も出ていた。本館7Fのメイン会場は空いてはいたが、それでも無人になることはなく、切れ目なく人が訪れていた。女性客(1人、または2人連れ)と若いカップル。カップル以外の男性客は、オレ以外いない。芸術研究棟A(研究室の廊下・給湯コーナーなどの共有部分を利用)の「東北画」の展示(作品とメイキングのポスター展示)が出色(でも、こちらはオレ以外に客がいなかった)。
13:40発のバスで市内に戻る。14:00過ぎに文翔館着。続いて、文翔館の展示を見て回る。荒井良二インスタレーションがおもしろかった。