かけらを集める(仮)。

日記/旅行記+メモ帳+備忘録、みたいなものです。

石峰寺「春の伊藤若冲掛軸特別展示会」

8:50頃、少し早かったのだが、ご厚意で受け付けていただき、若冲画を拝見することができた。展示の若冲画はいずれも水墨画で、9幅を観ることができた(これとは別に《虎図》《藤娘図》の2点は現在開催中の「若冲と蕪村」展にお出まし中)。題材で言うと「梅に鶴」「松に親亀・子亀」「半目の雉」「双鶏」「漁舟」「唐人物」「梅に鶯」「かぶら」「棕櫚に鶏」(これのみ鶏冠に赤く色が塗られる)。もちろん直に近接して観られ、美術館などでの体験とはまた違う楽しみ方ができた。特に、筆のタッチはもとより、筋目描きの微細なにじみなど、とてもおもしろい。石峰寺には、この他にも若冲画があるようで、若冲忌(9月10日)など機会のある度に、10点前後が展示されているようだ。
続いて、若冲の墓に詣で、裏山に五百羅漢の石像を観覧する。十数年ぶりの2回目。前回は夏場で、ヤブ蚊に苦しめられたのだが、虫が多いとはいえ、さすがにヤブ蚊にはまだ季節が早く、気持ち良く観覧することができた。ただ間近に前回来たときにはなかったはずの人家があり、また、少し山の上の方では重機が動いているなど、開発の波にさらされている、という印象も。大丈夫なのかな?と少し心配になる。