かけらを集める(仮)。

日記/旅行記+メモ帳+備忘録、みたいなものです。

日帰り京都

伏見稲荷大社→石峰寺→京都市美術館別館→京都市美術館→Kyotographie2015/虎屋京都ギャラリー→同/有斐斎弘道館→台所音楽/Social Kitchen

JR東海ツアーズの「東海道新幹線285km/h 運転開始記念 日帰り1day京都」というツアーを利用して、京都へ日帰りで行ってきた。上記のツアーは東京(都区内)ー京都(市内)、のぞみ利用の往復チケットと2850円分のキヨスクで利用できるクーポンがついている。代金は2万円程度なので、飛行機などの他の交通手段に比べ、時間も有効に使え、まあまあ格安で便利だ。
始発の新幹線に乗車。周囲が、老若の女性グループばかりで、ちょっとやかましく、残念ながら、寝て過ごす、という当初もくろんでいたことは見事にぽしゃり、寝不足のまま8:18、京都に到着。奈良線の乗り換えて、稲荷で下車。8:30前だというのに、外国人観光客が多い。本殿を参拝し(もちろん、世界平和を祈念!)、千本稲荷を少し入ったところを折れて、石峰寺に向かう。
4月25日(土)〜29日(水)の5日間、石峰寺の所有する伊藤若冲の掛け軸を特別に公開するとのことを知り、この日、京都の行くことは以前から決まっていたので、予定をアレンジして、十数年ぶりに石峰寺を訪問することとした。その十数年前に来たときは、畑の中を歩いたように覚えているのだが、いっこうにそれらしき道には至らず、宅地の間を抜けているうちに、石峰寺に着いた。畑は宅地となったということなのだろうか? 8:45頃、門前に至る。拝観の時間が9:00からなので、少し早く着いた。小高い山の中腹の山門から東の方の開けた風景などを眺め、時間を潰していたのだが、拝観の準備をしていたご住職が、少し早い時間ながら、中に招じてくれた。
石峰寺
京阪深草駅まで戻り、各停で三条、地下鉄に乗り換え(地下鉄は一日乗車券・600円を利用)、東山で下車。東西線は深くて、地上に上がるまでが大変だ。徒歩で、勝手知ったる道を、京都市美術館別館まで歩く。途中の和菓子屋が柏餅などを売っていたが、ここはひとがまん。美術館の別館は、旧京都会館ロームシアター京都として再整備中)の裏手にあり、訪問は今回が初めて(というか、別館があることを知らなかった)。
京都市美術館別館
せっかくだからと、Parasophia開催中の京都市美術館(本館)の方も立ち寄る。といってもパスを持っているわけでもないので、やなぎみわ作品を横目に入口から中央の吹き抜けの無料ゾーンを通り、カフェを通り抜けて裏手に出るだけだが。吹き抜けの農民ダヴィンチによる絵画作品もなにやらにぎやかに増えており、1点なにがしかの値段で売られている。このドリッピング絵画、なかなかよく、値段も手頃なので、ちょっと欲しくなる。ロボットたちの頭にジャクソン・ポロックの制作風景の(有名な)写真が転写してあるのには、笑わされた。裏手の藤棚の藤の華も見頃で、すがすがしい。ベンチに座り、朝買っておいた赤飯のおにぎりを食べて、休憩。出店が出ており、ちょうど昼時でもあったので、同じように何かを食べ、談笑している人が大勢いる。スーザン・フィリップス《インターナショナル》をもう一度聴きたかったのだが、調整中ということで、動いていなかった(こんなのばっかりだ!)。
再び歩いて地下鉄の東山駅、御池を経由して、今出川駅まで。日差しはまるで夏のよう。暑い。地上に上がり、Kyotographie 2015の会場のうち、近辺の虎屋京都ギャラリーと有斐斎弘道館を回る。虎屋の方は無料で観覧できるが、有料の有斐斎弘道館では、Kyotographie 2015のパスポートを入手した(当日2500円)。個人的には、京都の街中を歩くのは、未だに目に見えない微細なダメージを受けるような感じもする。
Kyotographie 2015/虎屋京都ギャラリー
Kyotographie 2015/有斐斎弘道館
観覧後、小腹が減ったので、時間調整もかねて、なか卯でカレーを食らい(390円)、相国寺の境内を歩く。快晴のどこまでも青い空の下、あまり人のいない境内を歩くのは、少し不思議な感じがした。
台所音楽/Social Kitchen
最後に全てをもっていったcontact Gonzoが終わった後、すぐに会場を後にした。ここから徒歩で、鴨川デルタまで歩く。ふたたび、スーザン・フィリップスの作品を耳にしたかったからだ。残念ながら、「歌」には、ぎりぎりで間に合わなかった。
ここで30分待つのも癪なので、河原町を歩いて下ることとした。途中、休憩もとらずに、御池まで歩く。さすがに疲れた。地下街におり、コーヒーなどを飲みつつ、やっと休憩。気が向いたら、Kyotographie 2015の御池あたりの会場を覗いてみるつもりだったが、結局、次回、まとめて観にくるし、いささか疲れた目ではあまり記憶にも残らないのではと、今回はやめておくことにした。
その後、地下鉄で京都駅まで戻り、待合室でうつらうつらしつつ、乗車する予定の新幹線を待ち、帰路に着く。