かけらを集める(仮)。

日記/旅行記+メモ帳+備忘録、みたいなものです。

The SINE WAVE ORCHESTRA、入江陽+銅金裕司、SjQ++、古舘健(恵比寿ガーデンプレイス/ザ・ガーデンルーム)

01.The SINE WAVE ORCHESTRA
02.入江陽 with 山田光+銅金裕司
03.SjQ++ ※トリオでの演奏。
04.古舘健
※第8回恵比寿映像祭「動いている庭」のイベント「動いている庭 ライヴ編」として。

会場の四隅に大きなPAシステム、会場中央、天井から12面体スピーカーが何台も円形に吊してある。また、大型の高精度プロジェクタが4台吊してあり、舞台中央の4つのスクリーンに映像を投影するようになっている。サウンドシステムも映像システムもかなり重量級。02を除き、映像は単なるVJではなく、それぞれの演奏にインタラクティブに反応する仕掛けになっていた。

01.開場時、しばらくすると演奏が始まっている。センター広場の中谷芙二子との作品とともに、演奏を行っていたようで、その演奏会場から移動して、シームレスでの演奏だったようだ。映像は波形が映されているが、VJではなく、インタラクティブに反応していた。PC数台?から音を出している他、メンバー数人がスマホなどを使って、サイン波を出しつつ、会場内を歩いている。観客も、一定のルールにしたがって(フィルターをかけていないすっぴんのサイン波であることなど)、スマホなどで、音を出してもいいとのこと。オレも知っていたら、仕込んできたものを。隣の隣の席の男の子がスマホから音を出していた。やがて、開演の挨拶があり、会場が暗くなって、やや音量が上がり、演奏が続く。The SINE WAVE ORCHESTRAは、ハマトリ05などの展示で、その存在は多少知っていたのだが、ライブでの演奏は初めて。ちょっと聴くと、単調な淡々とした印象だが、サイン波の音の重層は実に美しく、耳に幻想をもたらす。02にシームレスに移行。

02.展示にも参加している銅金が蘭の生花から音を拾い出し(その音も出されている)、それを山田がPCで加工して、ピアノの音やドラムの音に変換する。それらの音/音響を相手に、入江がピアノや談話?で対応、2曲ほど歌も歌う、という内容。(なかなか大谷のようにはいかない笑)

03.SjQ++は、今日はクインテットでもカルテットでもなく、魚住、アサダ、米子のトリオでの演奏。新作か、3曲とも初めて観るものだった。3曲目のスローテンポの曲がなかなかよろしい。しかし、SjQ、芸術祭みたいなやつしか出てこないよな(++は特に仕込みが多くて、なかなかやれないみたいだし)。もっと観たいのだが...

04.は、デジタル系の電子音響ノイズ。終盤のサウンドシステムをフルに使い切っての、音の振動はすさまじかった、というか、PC使った演奏はこうあれかし!という感じで、とても楽しい。口を微妙に開いていると、からだの中の空洞になっている場所が共鳴して、ぶるぶる震える。口中から食道を通って胃の辺りまで震えているのがわかる。座っていたから胃の辺りで収まったが、スタンディングだったら、肛門もですっと抜けたのではないか? 案の定、お客の1/3が耐えきれずに席を立って会場外へ避難していた。素晴らしい。