かけらを集める(仮)。

日記/旅行記+メモ帳+備忘録、みたいなものです。

大三島

  • 6:00起床。身支度をしつつ、テレビの天気予報を確認。今治は今のところ降り出していないが、やはり雨は避けられないようだ。
  • 6:30に1Fの食堂に降りて、朝食。和洋のバイキングだが、品数は少なかった。いくつかあるお総菜と温かいおにぎり、これらはいずれも美味しかった。ただ、味噌汁はインスタントだったけれど。コーヒー飲んで、チェックアウト。
  • ホテルからすぐの今治港へ。第2、3桟橋待合室・きっぷ売り場で、これから乗船の、今治港7:20発の旅客船のきっぷを購入。750円。乗船までしばらく時間があるので、少し港をうろうろする。


今治港

  • 乗り場は第3桟橋で、旅客は10人ほど。いずれも通勤客の模様。みな、スマホを覗いたり、寝入ったりで、窓外の景色に気を取られているのはオレぐらい。定時に出航。7:54頃、大三島宗方港に到着。ぽつぽつと雨が降り始めている。ここで下船したのはオレだけ。せっかく持って来たので、合羽を出し、とりあえず、上だけひっかけて、出発。船の到着に合わせて(ということは、便数が少ない)、宮浦港行のバスが出るが、今回は乗らない。


宗方港。この船に乗ってきた。

  • ゆっくりと歩いて、30分ほどで、最初の目的地に到着。合羽、蒸れて暑い。9:00オープンなので、しばらく周辺をうろうろして時間を潰す。ちょうど海沿いに屋根のある見晴らしスペースのような場所があったので、そこで休憩。かすむ島々を眺めるなど。
  • 今治市岩田健母と子のミュージアム 彫刻家の岩田健(1924〜)による「母と子」をテーマにした彫刻を展示する小さな美術館。廃校を利用した大三島ふるさと憩の家の敷地内に設けられている。設計は伊東豊雄建築事務所。円形のコンクリートの壁面だけの建物で、中に入ると、壁面に沿って回廊が巡らしてあり、その内側が芝地になっている。回廊や芝地に大小の彫刻が設置されている。回廊の屋根によって円形に切り取られた空がとても印象的。彫刻は思っていたよりも表現主義的な感じ。作者の対象に対する視線にケーテ・コルヴィッツを思い起こすなど。
  • 回廊に置かれた椅子に座っていると、雀だの、燕などがひっきりなしに訪れ、あたりを飛び回ったり、鳴いたりしている。しばらくすると、雨が強くなり、鳥たちはどこかに飛び去り、雨の音だけが静かに聞こえる。1時間ほどこうして過ごした後、次の目的地に向かうことにする。再び合羽を着用(雨が強いので、今度は上下とも)。



  • 今治市伊東豊雄建築ミュージアム 岩田健ミュージアムからは歩いて40分ほど。雨は強くなったり、弱くなったり。歩いている間、何台か軽自動車が行き交ったが、歩いているのはもちろんオレだけ。ここで大失敗。うかつにも展示替え中で休館であることを見過ごしていた。なので、今回は残念ながら、中は見ることができなかったが、建物の外観などを見て回った。瀬戸内海が見えるアップダウンのある敷地に、主に展示を行うスティールハットとワークショップを行ったり、図書室の機能があるシルバーハット(もとは1984年に東京中野に建てられた伊東豊雄自邸)という2棟の建物を中心に、建築模型がいくつか配されている。
  • まあ、ここがいちばんのお目当てだったのに、内部が見られないとは、トホホ、というか、ダメじゃん、というか、反省しきり、というか苦笑 雨が強くなってきたので、物置棟?の前のベンチで、缶コーヒーなどを飲みつつ、しばらく休憩する。おぼろにかすんだ瀬戸内海の島々の景を眺める。敷地の周囲が蜜柑畑に囲まれていて、今は実がなっているわけでも、作業をする人がいるわけでもないが、いろいろと想像をめぐらして、いつとはなしに、み〜かんのは〜ながさいてい〜る、などと下手くそな歌を歌い出すなど。そういえば、これ、先日ベートルズのアルバムで聴いた曲だっけ。小一時間ほど、こうして過ごし、すぐ隣の、次の目的地へ移動。



手前の建物がシルバーハット、奧がスティールハット。さらに奧に見える島々は雲海に浮かんでいるよう。



物置棟?の前にあった自転車置き場。手の部分に自転車をひっかけるようになっている。

  • ところミュージアム大三島 山の斜面に沿って建てられた美術館で、コンクリートの壁面の上に木枠と布で天井が張られ、やわらかい光がそこから入ってくる。主に彫刻を中心とした作品が展示されている。建物の最後尾とテラスの間がシャッターで開閉できるようになっており、そこから気持ちのいい瀬戸内の景色が見られるのだが、この日は荒天のために締め切っていたのは、残念。



  • 一通り見終えても、まだバスまで大分時間がある。が、いかんともしがたく、館内で一休みさせていただく。ところミュージアム13:02発のバスに乗車。雨は大分弱くなった。15分ほどで、トンネル下バス停。ここで下車。300円。ここから徒歩で大山祇神社へ移動。


  • 大三島内には、いくつか美術館・博物館があって、それらをお得に観覧できるように、「大三島アートめぐり」という共通券が販売されている(3館チケットと5館チケットがある)。今回は、上記の3館を観覧するので、3館チケットを購入した(1000円)。のだが、これも上記の通り、伊東豊雄建築ミュージアムが展示替え中だったので、2館しか観覧できず、ちょっと無駄にしてしまった。(チケット買ったときに、展示替えのことを教えてくれないものかね苦笑。)失敗。






  • 大山祇神社前15:32発の特急松山市駅行に乗車。松山市駅まで1650円。今治までしまなみ海道の走行を楽しむつもりが寝入ってしまい残念無念笑 今治桟橋で少し停車。雨が強く降っている。ここで、乗務員が交代し、希望があればトイレに行くことができる。しばらくして、バスは再び走り出し、数分の遅れはあったものの、16:50前には、松山市駅に到着。うろうろする元気もないので、駅近くの地下街のカレー屋でカツカレーを食らって(750円)、17:25発の松山空港行のリムジンバスに乗車。20分ほどで到着。410円。


  • 帰りの飛行機は、Jetstar GK406。使用機材の到着が遅れ、若干搭乗が遅れたが、まあ、ほぼ定時に成田に到着。
  • 成田空港T3に着いたら、春秋航空のカウンターに長い列ができていた。あれかな、と思って、確かめたら、あれだった。例によって広島空港が視界不良で、広島行きがキャンセルされたとのこと。昨年の悪夢を思い出す。秋口に春秋利用で広島に行く予定があるのだが、今年は万全の準備をして、行こうと思う。とか。(検索したら、標高が高いところにある広島空港は濃霧での欠航、あるいは引き返しがとても多いとのこと。空港の方は最新の機器を設置して多少の霧でも着陸できるらしいが、飛行機とパイロット(資格が必要)の方が十分に対応できていないらしい。あと、アクセスの悪さの愚痴が大量に...)
  • 9:25発のリムジンバスに乗車。無事に帰宅。