かけらを集める(仮)。

日記/旅行記+メモ帳+備忘録、みたいなものです。

 西教寺の障壁画

西教寺では,客殿の5室に障壁画があり,これを見ることができました.広縁から障子戸を開けてのぞきこむかたちでの観覧になります.照明はありますが,この日は天気が悪かったこともあり,室内は薄暗く,おおまかな全体をつかむのがやっとという状況でした.障子戸は,猿が出没するため,観覧者が自分で開け閉めするようになっていました.概略は以下のとおり.

客殿の障壁画
      西
  E│
南────────北
  D│C│B│A│
      東
A.鶴の間  《鶴図》 ※波の上を飛行する鶴の群.北側東寄りの襖3面は地上で餌を啄む鶴が描かれている.鶴の羽の描き方に特徴あり.
B.猿猴の間 《猿猴図》 ※南側の柳を配した水辺に描かれる岩上の猿の親子など.
C.賢人の間 南側:《琴棋書画図》 北側:《竹林七賢図》 ※よく見えず.画題は解説による.南側は山水に唐人物をあしらう.北側は竹林の間に高士数名.わりと人物が大ぶり描かれている.
D.花鳥の間 《花鳥図》 ※四季花鳥図か?北側東寄りから,竹→梅→松→鶴→牡丹?などが描かれている.
E.帝鑑の間 《帝鑑図》 ※ただし,細部はほとんど見えず.したがって,内容は不明.画題は解説による.西側に床(上部に小襖)・違い棚あり.
この他に杉戸絵がいつくかありました.主のものは東側の広縁の以下のものになります.
 《竹虎図/松図》杉戸・表裏各2面 ※A室とB室の間.
 《桐鳳凰図/薄(?)図》杉戸・表裏各2面 ※C室とD室の間.

【メモ】西教寺 拝観料400円