かけらを集める(仮)。

日記/旅行記+メモ帳+備忘録、みたいなものです。

 BRUTUS 2006年8月15日号 No.599「若冲を見たか?」

BRUTUS (ブルータス) 2006年 8/15号 [雑誌]若冲作品の図版(拡大図多数)とともに,対談2本(ジョー&エツコ・プライス×山下裕二,有馬褚底×千宗屋),インタビューないしは談話各種(辻惟雄紀里谷和明横尾忠則,柳孝,村上隆,早乙女哲哉,茂木健一郎),山口晃による「斗米庵双六」などによって全体を構成.
柳孝氏(古美術商)のところの写真に若冲水墨画が3幅掛かっているのですが,このうち,左側の《鹿図》は静岡県立美術館の『若冲と京の画家たち』展(2005)で見たもの.この鹿のポーズは《鳥獣花木図屏風》(プライス・コレクション)や《樹下鳥獣図屏風》(静岡県立美術館)にも出てきます.ちなみに両屏風とも柳孝氏が扱ったものだとか(《樹下鳥獣図屏風》は半双のみ).
また,早乙女哲哉氏は「てんぷら みかわ」のご主人ですが,若冲を4幅ご所蔵とのこと.そのうちの1幅が六本木ヒルズ店で見られるらしい.「展覧会(『プライスコレクション 若冲と江戸絵画』東京展−引用者注)会期中の8月一杯は、六本木ヒルズの店にこの絵を掛けてますから、いつでも見に来てください」と記事にあります.「みかわ」はたいへんおいしく,お値段もリーズナブルだそうですが,貧乏クンの私にはそれでも...見るだけはダメですよね(苦笑).
また,来年,相国寺承天閣美術館で『若冲動植綵絵展』の開催が本決まりになったようです.2007.5/12〜6/3と日程が出ていました.相国寺の《釈迦三尊像》と三の丸尚蔵館の《動植綵絵》の計33幅が118年ぶりに一堂に会すとか.入場制限とかありそうな感じですね.
それにしても,「美の巨人たち」(「若冲とプライス」・2006.7/8OA)といい,「新日曜美術館」(「若冲 21世紀へのメッセージ」・2006.7/23OA)といい,加えて,この「BRUTUS」の特集といい,ここのところの若冲/プライス・コレクションのマスコミ・キャンペーンはなかなかパワフルです.8/4OAの「たけしの誰でもピカソ」でも特集するとか(「現代で大ブレイク! 日本のダ・ヴィンチ 奇想画家・伊藤若冲って何!?」.ゲストに山口晃も出演!).