かけらを集める(仮)。

日記/旅行記+メモ帳+備忘録、みたいなものです。

 さかな・魚・肴  (国立公文書館)

国立公文書館所蔵の資料から,主に江戸時代に書かれた/描かれた「魚」に関わる本や絵図を25点セレクトしたミニ企画展です.展示品に本が多いため,展示では,オリジナルの資料の他に,写真パネルなどを使って,一つの資料から数ヶ所見られるようになっていました.
前半は博物関係の魚介図譜が中心ですが,そんな精密な図譜にまじって,鍬形螵斎の略筆による魚介図をフィーチャーした俳書(素外撰『龍の宮津子』享和2年[1802]刊)が出ていたりして,なかなか楽しい.
さらに,後半はマニアの為の金魚本『金魚養玩草』(きんぎょそだてぐさ.寛延元年[1748]刊)をはじめ,漁労の風俗を描いた地誌類,魚料理の仕方を指南する料理書,鰻屋や寿司屋の名店案内(って『江戸買物独案内』ですが)などが並んでいて,ますます楽しかったです.
【メモ】国立公文書館 2006.7/24〜9/27