かけらを集める(仮)。

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[展覧会] モダン・パラダイス 展 大原美術館+東京国立近代美術館:東西名画の饗宴  (東京国立近代美術館)

大原美術館東京国立近代美術館の代表的な所蔵作品,約100点による展覧会.東西の絵画・写真・彫刻の名品を「光あれ」「まさぐる手・もだえる空間」「心のかたち」「夢かうつつか」「楽園へ」の5つのテーマで構成.
作品のレイアウトが実に巧妙で,あっと驚くような新鮮なもの,奇抜なものはなかったとはいえ,なるほどとうなずかせることしきりでした.なかなかよく考え抜かれいたと思います.中でも写真作品の入れ方に感心.石内都だとか,牛腸茂雄だとか,ダイアン・アーバスだとか,よかったです.特に牛腸茂雄のセルフポートレイトにはぐっときてしまいました.
もちろん,お目当てだった関根正二《信仰の悲しみ》もようやく見られて,うれしい.生々しい肉感的なリアリティを伴う幻視に強く印象づけられました.
ところで,この展覧会は所蔵作品の新しい見せ方の実験でもあったのですね.なるほど.
【メモ】東京国立近代美術館 2006.8/15〜10/15
余談ですが,牛腸茂雄の作品は所蔵作品展の方にも同じ「Self and Others」から3点出ていました.また,セバスチャン・サルガドも「モダン・パラダイス展」に3点出ていましたが,どちらかというと「Body and Piece」展に出ていた「セラ・ペラダ金山」シリーズの1枚の方が印象的だったかも.いや,ジェリー・ハリスンが好きなんで(って関係ないゾ).でも,企画展と所蔵作品展で,作家がこんなにかぶってしまっていいのか?という気もしなくはない...