かけらを集める(仮)。

日記/旅行記+メモ帳+備忘録、みたいなものです。

「桃山時代の狩野派」[前期]、他(京都国立博物館)

永徳の後継者たち、光信、宗秀、山楽、孝信、内膳、長信、探幽らの代表作、近年発見の作品などを集成した大規模展。桃山らしく豪奢な金碧画が多く、中でも光信や孝信(伝も含めて)の画業をまとめて観られたのがうれしいところ。
最後に展示の、若き探幽による二条城や名古屋城上洛殿の大作は、桃山から江戸へと狩野派パラダイムが確実に転換期を迎えつつあることを如実に示していて、とても興味深かった。(探幽自身による二条城障壁画から名古屋城上洛殿障壁画までの約10年間の「変化」自体もはっきりとそれを示している。)
大部の図録は2500円。なお、来春は海北友松展を開催との情報が出ていた。
特別展観覧後、平成知新館で2Fの絵画を中心に観覧。