かけらを集める(仮)。

日記/旅行記+メモ帳+備忘録、みたいなものです。

梅田哲也「5つの船(夜行編) 3日目『帰らない船』」(大阪の川)

出演:梅田哲也、松井美耶子、加藤デビッドホプキンス
ゲスト:合唱団(コーラスグループ? 名前失念)
※「中之島のっと」のうち。

中之島ローズボート船着き場(19:30集合、19:40出航)〜東横堀川道頓堀川〜木津川(河口近くまで遡り、コーラス後、再び遡ったか?)〜安治川〜中之島ローズボート船着き場(23:10頃到着)

  • 船長さんはじめ、乗組員がセーラー服。
  • 船は小型の遊覧船。中央に建具を菱形に組み、中に機材がセットされている。上部には船内ラジオ放送用のアンテナ。船の後方にも、釜鳴りや回転スピーカー、レンジなどの機材。前方の卓上に、扇風機。観客は、船の両べりのベンチに腰掛けるが、自由に移動したり、立ち上がって、目を凝らし、耳を澄ましてもいい。
  • ライブ、または録音?の音響がラジオ中継され、それを観客各人に渡された携帯ラジオ+ヘッドフォンで聴く。ラジオ中継の音声はガイドさんの声を聴きやすくする目的もあるが、それだけではなく、さまざまな音響処理がほどこされている。観客自身が適宜、ヘッドフォンの音響を聴くか、生の音を聴くか、あるいはミックスして聴くかを選択。ヘッドフォンは軽くて、聞きやすい。
  • 東横堀川を南へ下る。ほとんど、高速道路の下。川面から見える景色の異形さ。
  • ゆらゆらと揺れる水面に手持ちのライトで光を当てると、護岸や橋の橋脚に光が反射してキラキラとゆらめく。後半、河口近くのドックや工場のある地域では、思わぬ光景が見える。
  • 橋の下を通りすぎるとき、声をだして、響きを楽しむ。下から見る橋の個性。響きで聞く橋の個性。
  • 途中、2カ所、水門を通過する。道頓堀川から木津川に出る大きな水門ではちょっとした放水も見られた。
  • ツアーを案内された松井美耶子さんは0歳のとき「飛田新地料理組合」の建物を案内していただいた方かな?
  • 大阪には800の橋があるそうだが、それぞれが個性的。
  • 道頓堀川、松井さんが両岸のビルにある看板の文字を読む。ディレイをかけて、ぐるぐると渦巻くような音響。
  • 高い橋の上から釣り糸(とういうか、釣り糸に見立てたロープ)を立てている人がいる。「何が釣れますか?」と呼びかけると、釣り人は「ぼら、すずき、・・・」と応える。
  • 梅田哲也:岸に接岸すると、いったん船から降りて、鳥かご(のようなもの)にライトとドライアイス?を入れた「器具」をなんども水中に投げ込む。水煙、ドライアイスの煙、ゆらゆらと光る明かり。何度も、何度も繰り返す。その後、船に戻ると、船は再び走り出すが、「器具」はそのまましばらく曳航される。
  • 梅田哲也:木製のスピーカーシステム。中が回転する。音響。
  • 梅田哲也:大型の缶で作った、釜成り。
  • 船場。渡船から「その船は何の船ですか?」と声がかかると、松井さんが「漁船です」と応える。(落合上渡船場か、落合下渡船場か?)
  • 木津川で、水鳥が大きく、円を描くように飛んでいた。梅田さんのライトにちらっと見えたのだが、はじめヒスロムの伝書鳩かと思った。これは考えすぎ。
  • 船が止まり、どこかから歩み寄ってくるコーラスグループの歌(4曲)を船の上で聞く。歌が終わると、コーラスグループはどこへともなく去って行く。遠くから町工場のものと思われるインダストリアルな響きが、併せて聞こえてくる。(コーラスのあった場所はどこだろう? 北加賀屋のクリエイティブセンター大阪のあるあたりか?)
  • 船長へのインタビュー。ヌートリアの話。鰻の話。
  • コーラスの後、女性二人が乗船し、暖かいスープを供してくれる。台湾の朝食スープ。豆漿(トウチャン)。少ししょっぱい。おかわりする。(ツアーの終盤で日替わりで暖かい汁ものを提供されているとのこと。)
  • コーラスの1人か、青年が大きく手を振り「行ってらっしゃい」と。コーラスグループの方々(だと思うが)は、航海のところどころで、「あー」という声を発した。その声が近くなり、そして遠ざかる。それが、なにか懐かしく聞こえる。
  • 船長へのインタビュー。ヌートリアの話。鰻の話。
  • 帰路は、大正で乗船した加藤デビッドホプキンスさんによるSP盤によるDJ。戦前歌謡を解説付きで。渡辺はま子が多め。
  • 橋の上から通りがかりの人が手を振ってくれることもあった。こちらからも、手を振り返す。少し気恥ずかしい。
  • 船上では撮影禁止だったのだが、これがかなり効いていたと思う(和歌山の同じ轍は踏まないということ!)。

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