かけらを集める(仮)。

日記/旅行記+メモ帳+備忘録、みたいなものです。

ジム・オルーク+石橋英子、吉田ヨウヘイgroup、キツネの嫁入り(下北沢ERA)

01.ジム・オルーク[モジュラーシンセ+effects]+石橋英子[effects]
02.吉田ヨウヘイgroup
03.キツネの嫁入り
※「スキマ産業vol.48」として。

01.ジム・オルーク+石橋英子 舞台向かって左側にジム。昨日同様、ステージ上に直接胡座をかいての演奏。機材はキーボード付の赤い筐体のシンセとハンド(エア)コントロールのついた小型シンセの2台に数台のエフェクター類と、これも昨日とほぼ同様だが、エフェクターはカテドラルを使わないなど、若干異なっている。右側に石橋英子。ハーモニカ、フルートを生でサンプリングし、エフェクターで加工する、という演奏。ハーモニカは今回、初めて見た。両者とも、PAから直接音を出していた。さまざまな音が散りばめられたダークアンビエント30分強の演奏。波が寄せては返すを繰り返しながら、潮が引いたり、満ち足りするように、ゆっくりと曲の色合いを変えながら、時間とともに静かに流れていく。特に低音で吹かれたフルートのロングトーンがディレイで輻輳され、徐々に消えていくところ、おちこちで霧笛が交わされているような詩情に溢れていた。レイ・ブラッドベリ「霧笛」を思い起こすといったら、感傷的すぎるか?


物販ではこの日、限定20枚の、ジム+石橋のCD-R(1000円)が売られる。今日の演奏と似た、同様の機材による(と思われる)演奏が収録。36分38秒。例によって、録音データは未記載なので詳細は不明。白盤のCD-Rと暗い室内(旅館の和室?)を撮った写真1枚がパッケージされていた。
02.内田ヨウヘイgroup 初めて見るバンド。活動再開ライブとのこと。慣れるまで、ちょっと辛かった笑 4人組+サポートのリズム隊。どっかで聴いたドラムだなと思ったら、岸田佳也だった。
03.キツネの嫁入り 前回見たのはひさよさんが産休に入る前だった。5年ぶりぐらいか。東京で観るのは2回目かな。このバンドは、京都にいた頃はなんだかんだいってよく観たバンドだ。マドナシ+ひさよのデュオ、または+かぎのトリオが多かった。ひさよさんはピアノではなく、アコーディオンだったし、かぎも、ドラムではなく、パーカッションのことが多かった。1stを出したころからベースが加わり、4人組になった。しばらく観ないうちに、ベースが入れ替わり、ギターとトランペットが加わった。現在の編成は、初めて観る。(といっても、今回は、drのかぎが欠席で、そのトラとして、山本達久が参加。まあ、山本達久入りのキツネの嫁入り、観たい!というのが、今回、いろいろ無理を押して、こうして地雷原の下北沢までやってきた一番の動機だったりしたのだが...)寓話的な歌詞を歌うマドナシのヴォーカルを中心とした変拍子ダークポップという基本は変わらないが、当初のケルティックかつ、フォーキーな感じは薄くなり、よりジャズっぽくなった印象。今年で、結成10年だそうだ。