かけらを集める(仮)。

日記/旅行記+メモ帳+備忘録、みたいなものです。

京都

  • JR東海ツアーズのツアー「日帰り1days京都 海北友松展」を利用して、日帰りで京都へ行ってきた。お目当ては、京都メトロのスティーヴン・オマリー、ジム・オルーク、空間現代のライブと、京博の海北友松展の後期。
  • このツアーは友松展の前期を観に行くときも利用した。往復の新幹線のチケット、海北友松展の観覧、建仁寺東福寺の拝観に、京都駅内の指定キヨスクで使える1000円のクーポンが2枚ついて、19800円だった。なかなかお得である。
  • 少し早かったが、最寄り始発で東京駅へ。大雨の天気予報だが、まだ降り出していない。東京駅には、大分早く着いてしまった。待ち時間をもてあますが、まあ、仕方がない。
  • 行きは、6:30発ののぞみ5号。車中は寝るつもりだったが、寝付きの悪いオレは相変わらずうとうとしたと思ったら、目が覚めて、ぐっすりとはいかなかった、というのはいつもの如し。
  • 京都駅には定時の8:48着。ここでクーポン券の1000円分を使って、お弁当、飲み物などを買い、朝飯に食べるなど。天気がよければ、最初に行く京博の庭園で食べるつもりだったのだが、ぽつぽつと小雨がぱらついているので、駅の待合室でとした次第。
  • バスの一日乗車券500円を購入して、206で京都駅から博物館三十三間堂前バス停まで移動。行列ができていて、ぎょっと。土曜日だし、会期の終わりも近づいてきたし、仕方がない。京博の入口と、会場の入口(平成知新館内)の2箇所で行列に並ばされたが、20分弱で会場に入ることができた。


つつじが満開。

  • 2回目ということもあり、今回は、3F→2F→1Fの順路通りではなく、晩年の傑作群が並ぶ1Fから見ることにする。予想どおり、開館と同時に入った観覧客の先頭はまだ1Fまで来ていない。ということで、じっくりとマーペースで観覧することができた。続いて、2F、そして、最後の1Fという順で観覧。参加はしなかったが、講演やボランティアによるワークショップなどのもさまざまなイベントもあったようだ。そして、やつも出没笑 ちょうど昼食で引っ込むところに行き会った。
  • 少し時間に余裕があるので、続いて、東福寺に行ってみることにした。博物館三十三間堂前バス停から、208で東福寺バス停まで。バス停から歩いて、東福寺の境内へ。幸いにも雨は止んでくれた。今回は、クーポンを利用して、通天橋・開山堂を拝観。ずいぶん前に1回拝観していたはずなので、今回が2回目。拝観後、境内をぐるっと1回りして、再びバス停へ。



開山堂。

愛染堂。

洗玉瀾。

  • 207が来たので、これに乗る。次の目的地は京都国立近代美術館だが、まだ時間に余裕があるので、東山安井バス停で下車。ラブホ街を抜けて、建仁寺へ。前回、友松展を観に来たときも立ち寄ったが、クーポンもあることだし、と今回も立ち寄る。方丈の複製友松障壁画再び、というのもあったが、いささか疲れたので、南庭の枯山水の前でしばしゆっくりとするなど。
  • 観光客とウインズ客でごった返す花見小路を抜け、祇園バス停から100に乗車。美術館前まで行くバスだが、東山三条バス停で降りて、いつもの白川沿いの道を歩き、大鳥居前の711で小休憩。
  • 続いて、京都国立近代美術館へ。久しぶり。お目当ては、コレクション展中で開催されている「キュレトリアル・スタディズ12: 泉/Fountain 1917−2017」という、マルセル・デュシャン《泉》[1917]の、百周年を記念した5回連続シリーズの第1回(Case 1)。第1回のキュレーションは平芳幸浩で、「マルセル・デュシャン29歳、便器を展覧会に出品する」という副題がついている。(今の)美術史の上で、あるいは文化史的に、デュシャンとは何者で、何をしたのか、をおさらいしておこうという内容。このシリーズは1年かけて開催されるようで、第2回以降も、藤本由起夫、河本信治がキュレーションする予定とのこと(第4回と、第5回は未定)。毎回通いたいところだが… 併せて開催の「戦後ドイツの映画ポスター」もなかなか興味深い。

  • 東山二条・岡崎公園口バス停から、202で丸太町京阪前バス停。開場まで、少し時間があったので、1Fのロで飲み物など買って、鴨川の土手で一休み。


  • さて、これまた久しぶりの京都メトロ。京都在住中は、1週間に1度は通ったものだが…ここのところはとんとご無沙汰していた。今回のイベントは17:00スタートで、これなら日帰りが可能、スーパーデラックスのオマリーは観に行けなかったこともあり、それでは京都へと参加した次第。空間現代が主催、のようだが、キャパと音量の問題か、会場は、外ではなく、メトロとなった模様。(翌日は外で、ジム・オルークの単独ライブが予定されてるが、これも行きたかった。)
  • 演奏は、空間現代、ジム・オルーク、スティーヴン・オマリーという順で、ほぼオンタイムで進行。空間現代は、レパトーリーから数曲を連続して演奏(当然以前聴いたものからはリアレンジ/解体再構築されていた)。ライブは久しぶりだが、演奏はよりタイト、かつ強力になっている。長尺や新作も聴きたいなと。続いて、ジム。なんでも、会場に着いて、ギターケースを開けてみたら、ネックが折れていたということで、本来準備していたものとは違う内容になってしまったとはジムからアナウンス。前半は空間現代野口くんのテレキャスを使用、スライドバー様のもので弦を擦り、それを音源に、BOSS SY-300(ギターシンセ)や、カテドラルなどでエフェクトをかけた演奏、後半は、シームレスに音源をハーモニカに変え、マイクで拾った音を同様にエフェクターに通して演奏。エフェクトによって変調された音が、ディレイによって幾重にも重ねられ、空間を満たしていく。最後は、スティーヴン・オマリー。転換の間に、スピーカーが積み上げられていく笑 オマリーは透明アクリルのSGを使用。照明が落とされると、スピーカー後方のスクリーンに映像が映され、それに合わせるように、ギターの轟音(フィードバック多用)が重ねられていく。前半は洞窟のようなところの天井から水が滴り落ちる映像、後半は円形に火が燃え立つ映像。演奏の速度は遅く、淡々としているが、明瞭でもあり、それは、まるで、真言を繰り返し詠唱しているようだった。60分弱。


  • 演奏後、さて帰ろうかと思ったら、後方には、AAやTSが談笑しているなど。さすが京都。さすがメトロ。といったところか。
  • さらに、SNくんにも会うなど。
  • 京都駅までは、いろいろと順路を考えたが、ぎりぎりにはならなかったので、メトロ前のバス停から京都バス17系統に乗ることにした。19:51発。ほぼオンタイムで来た。三条河原町四条河原町→烏丸河原町と、時間のかかる道筋を通るが、夜、ということもあってか、心配していたほど、時間はかからなかった。30分で京都駅に到着。バスの一日乗車券で乗ることができた。今日の、京都市内の交通費は、一日乗車券だけですべてまかなうことができた。ちょっとうれしい笑
  • 京都駅で新幹線改札を抜け、残るクーポン1000円分で夕食のお弁当を購入し、新幹線に乗車。帰りは、京都駅21:18発のぞみ62号で、23:32の定刻に東京駅に到着。24:30過ぎには無事に帰宅したのであった。