かけらを集める(仮)。

日記/旅行記+メモ帳+備忘録、みたいなものです。

松山、道後温泉

  • 松山・道後温泉に行ってきた。6月に出かけて以来、今年2回目だ。翌日は、松山観光港からフェリーで呉に行き、呉を観光して、広島空港から帰ってきた。
  • 今回のお目当ては、愛媛県美術館で開催中の山口晃展と、松山-呉のフェリーに乗ることの2点。併せて、道後温泉開催中の道後アートを再訪し、また、呉では観光をしてきた。幸いにも、好天に恵まれ、目的も無事に果たすことができた。道後アート、6月にでかけたときは、HPも記載が少なく、作品も第一弾公開のものだけだったので(しかも、ホテルギャラリーはパスしたこともあり)、ちょっと寂しかったが、今回は作品公開も第三弾まで進み、観覧できる作品数も多くなっていた。HPの方も大分充実!してきて、まあ、よかった。
  • さて、行きはJetstar GK403利用。最寄り6:20のバスで成田T3まで行き、保安検査場を通過して、出発ゲート171で搭乗待ち。特に遅れもなく、バスで移動して、飛行機に搭乗。ほぼ定時に出発して、松山空港へも定時に着陸。10:50頃発の路線バスでJR松山駅へ(11:00発のリムジンバスに乗るつもりだったが、JR松山ならこちらの方が早いと、リムジンの運転手に奨められる)。15分ほどでJR松山駅に到着。310円。リムジンと違うルートだった。


出発時には雨は止んだ。

  • JR松山駅は初めてなので、一回りしてから、最初の目的地に徒歩で向かう。15分ぐらいか。地図を見ながら歩いていたら、地元のおじさんに道わかりますか?と声をかけれた。とても親切な方だった。

  • 愛媛県美術館 山口晃展「松山シフト」 旧作に新作を織り交ぜた構成。①都市の風景、②学生時代、③近作、④道後ホテルギャラリー原画、⑤松山にまつわる作品、⑥道後にまつわる作品、という構成。他に《携行折畳式喫 茶室》(2002)や今回の道後アートに併せて作られたグッズ類なども展示。③の近作は昨年の水戸芸術館の個展の際に制作された作品4点、⑤では「日清日露戦役擬画」、⑥では「道後百景」原画や「自由研究(柱華道)」、道後アートの作品プランやスケッチ類(没になったものも含め)などが出ていた。配布された/販売されている、前回訪ねた折に入手した「道後エトランゼマップ」の「道後百景」はモノクロだったが、展示されている原画はカラーだった(最新版「道後エトランゼマップ」はカラーになっているらしい!)。なお、この展覧会のために(?)、新作《道後温泉絵図》が予定されていたようだが、間に合わなかった模様。常設展料金300円で観ることができた。

  • 山口晃展の他に所蔵作品展も観覧。来年は、松山出身の杉浦非水生誕140年ということで、非水の企画展が2月下旬から3月にかけて開催されるとのこと。
  • 城山公園を少し散歩。背後の山の上に松山城が見え、中腹には二之丸史跡庭園が広がっている。二之丸はまだ訪ねたことがないが、これは宿題にしておく。県庁前電停から道後温泉行きの市内電車(路面電車)に乗車。道後温泉まで。160円。路面電車、楽しい。



パンタグラフの伸ばし方がカワイイ。


  • 道後アート2016 地域アート、というより、むしろ、観光アートのアートフェスだが、だいぶ作品が出揃い、幟がやたらはためいていた(だけの)6月とは大分違った印象。


道後商店街の入口。Y05鈴生り門。

  • 第三弾公開で、新に展示の始まった「HOTEL HORIZONTAL 今様物の具吹寄せ」をまず観に行く。これは、ホテル椿舘の1室(309号室「阿波」)を、襖絵を含む、さまざまな意匠で飾ったインスタレーション。実際の客室としても使用されるため、公開時間が11:00〜14:50(受付時間は14:20まで)と定まっているので、まずはここを訪ねた次第(ただ、宿泊の予約がない場合は、その時間の後でも観られる模様)。ちなみに宿泊プランはここ。まあ、無理笑 フロントで受け付けを済ませると、坊ちゃんのマドンナの格好をしたスタッフ(このホテルは女性の接客スタッフはみなこの格好らしい)に案内されて、部屋に向かう。部屋は、バス・トイレ・洗面所の他に、3間もある。すげ〜笑 各室に、波板、寄せ木、(人工)苔、簀の子などなどを使った意匠が施され、また、もともと飾られた日本画には、トレーシングペーパーやアクリル板で、見え方に加工がなされている。波板趣味は以前にも観たことがあるが、寄せ木やトレーシングペーパーで半見え状態にした空間操作は初めて。これは、そう、「室町バイブレーション」展と対になっているともいうべきものだなと。おもしろい。奧の和室には、四方を囲む襖21面に絵が描かれている。モノクロの、道後温泉絵図とでもいうべき襖絵で、軽便列車の乗った道後温泉ゆかりの白鷺たちが、やがて温泉に到着し、思い思いに温泉を楽しむ、という図柄。遠望される松山城夏目漱石『坊ちゃん』の登場人物とおぼしき人物たちも描かれている。発見、機知、空間構成など、いかにも山口晃!という作品で、これは山口晃ファンは必見だなと。部屋に入ったときに、スタッフのお姉さんが案内しましょうか? と言うので、一応、お願いしたところ、けっこうおざなりだった笑 襖絵の説明の際には、「なにか先生がいっしょうけんめい自分で描いていた云々」と、江戸時代あたりの地方名家の離れに長逗留した旅の絵師か俳句の宗匠のことを話すような口ぶりがおもしろかった笑 観覧の持ち時間は30分、最初の案内が終わると、あとは一人で放っておかれ、自由に観ることができたのがうれしい。お姉さんに尋ねたところ、観覧に来るのは、1日に1組か2組ぐらいとのことだった。観覧料1000円。「道後百景」の絵はがきを1枚もらえた。
  • 椿舘まで来たので、近辺の「道後百景」を再訪してみる。06鷺谷墓地下、05ひみつの花園 段々墓、09裏手の表、10道後富士、04裏の小川、と回り、01松山神社に向かうが、前回はすんなり行くことのできた、松山神社、今回は道に迷った笑 05あたり、少し変わっているかな、と思ったが、それほど風景に変わりはない。
  • いったん道後温泉本館に戻り、引き続き、作品観覧。道後温泉本館の屋根がそのまま外側に転々と連なっていく、そんな感じの緑青の屋根をした立体作品/建造物がいくつか。裏手の Y06要電柱、柱華道に基づいた作品。そして、Y07見晴らし小屋。冠山を登る坂道の途中に設置され、上の2棟は座って、本館を見下ろして一休みできるようになっている。
  • 冠山の湯神社を参拝した後、いったん山を下り、再び道後百景を再訪。02伊佐爾波神社、03宝厳寺、07ドーゴ ダ・ジュール、08上人坂へ、と回る。07の前では、なにやら工事が始まっている。次に訪れた時には、このあたりの眺望はずいぶんと変わっているかもしれない。いささか歩き疲れた。最後は温泉に浸かって、のんびりしようか。


冠山山上の見晴らし台から。

  • メモ:道後アート2016 紹介ビデオ(ようつべを検索すると、松山市の広報番組をはじめ、いろいろと映像があって、これはこれでおもしろい。)
  • ということで、道後温泉本館へ。今回は、「神の湯 二階席」840円。これは「神の湯」入浴と二階席での休憩、貸し浴衣、お茶とおせんべい、館内観覧がセットになっている(貸しタオルは別。みかんせっけん付60円を借りた)。早速、神の湯(男湯、東西の2浴場あり。同じ脱衣場から行ける)に浸かりに行く。老若が押し合わんばかりの混雑ぶりだったが、またそれもも楽しい。オレは基本的に烏の行水派なので、温泉向きではないのだが笑、がんばって、20分くらいは湯船に浸かったり、あがったりを繰り返し、のぼせんばかりに、温まったのであった。浴衣に着替え、2階の広間に戻り、汗が引くまで、瓦せんべいをかじり、茶など飲んで、ぼーとしている。汗が引いたところで、そろそろ1時間なので、着替えて行くかと思うものの、何か物足りない。あっ、あれだ、と気づき、コーヒー牛乳を買って、ごくごくとのどをを鳴らして一気のみ笑 これで思い残すことはない、と着替えて、席を立つ。17:20。


温泉の前に一六タルト(秋季限定の栗)を食らった。140円。


2Fの神の湯休憩室


で、最後にこれ! 120円。

  • ホテルは、電停でいうと、勝山町の前、まあ、気持ちがいいので、歩いてみることにする。途中のスーパーで食料の買い出し。20分ほどで、勝山町に到着。ホテルにチェックイン。


知らない町に行っても、すぐにスーパーは見つけられる。

  • 今回宿泊のホテルは、アビスイン道後松山。設備は少し古めのビジネスホテルで、アニメティなどはひととおり揃っている。Wi-FiもOK。朝食つきで3800円だった。ただ、勝山町の交差点近くにあり、路面電車の音がけっこう聞こえる。まあ、それほど気にはならなかったが。