かけらを集める(仮)。

日記/旅行記+メモ帳+備忘録、みたいなものです。

岡山


  • 岡山芸術交流を駆け込みで観てきた。バーゲンで購入したLCCの成田-高松のチケットを利用して出かけたので、2週間ぐらい前に気づいた丸亀の妙法寺の蕪村画公開も併せて行くことができた。岡山芸術交流は、市内数カ所での開催だが、各会場がわりと近く、歩いて回れることもあり、1日(弱)もあれば十分に観て回ることができた。日程的にこれはありがたかった。多少時間に余裕もあったので、若干の岡山観光もできた。
  • さて、行きは、成田空港から高松空港までJetstarを利用。5:30の最寄り発のリムジンバスで、成田空港T3へ。定時に到着。飛行機は、GK411便だが、搭乗こそ定時だったが、席についてから、なかなか動こうとしない。機長からのアナウンスで、安全のために確認したいことがあり(具体的な内容はわからない)、整備士を呼んでいる云々のアナウンスがあった。20分ほど遅れて、出発。フライト中はとりたてて何もなしだったが、到着後、バス、電車と乗り継ぐので、その時間が心配。高松空港には15分ほど遅れて到着。到着ロビーには、9:50頃。丸亀行きのバスの出る時間だったが、高松空港では飛行機の到着を待って、その乗客が乗ってからバスが出るので、これは大丈夫のはず。はたしてバスは乗客を待っていた。坂出まで1000円。後払い。10:05過ぎにバスは出発。坂出には50分ぐらいかかり、また、バス停から坂出駅まで少し距離があるので、これだと、乗車予定の坂出10:55発のマリンライナーにまず乗れない。1本後になるかなと思っていたら、うまいことに10:50頃に坂出に到着。予定のマリンライナーに乗車できた。1110円。岡山駅には11:33の定時に到着。
  • 夏、犬島に行くときに、ここで列車からバスに乗り換えたのを除けば、岡山に来たのはずいぶんと久しぶりだ。駅周辺は夏にも感じたのだが、だいぶ変わった印象。だが、それ以外はそれほどでもないか。
  • 駅前に岡山芸術交流のブースがあり、ここで地図をもらう。これをたよりに(というよりも、以前の土地勘をたよりに)、まずは桃太郎大通りを歩き、岡山芸術交流の会場を目指す。途中、松屋でメシを食らう。例の厚切り豚テキ定食に負けてしまった笑
  • 岡山芸術交流 各地で行われた芸術祭の類に比し、規模は小ぶりで作品数もそれほど多くないが、遊びの部分のないキュレーションの効いた展示だった(そのキュレーションに好き嫌いはあるだろうが、少なくとも観光アートのレイヤーがなかったのは潔いかと)。テーマの「開発」は、日本語で受けるイメージからはわかりづらいところもあるが、岡山のような小さくはない地方都市の命題として興味深かったかもしれない。おもしろかったのは、いくつかの作品が複数の会場、展示室で、反復、あるいは、つながるようにして、そこに在ること。また、部分的にしょぼいかな(サウンド関連とか)、というところもあったが、それはそれとして...多少の観光を織り交ぜて、一日で見て回れる規模もよかったかなと。

岡山芸術交流2016 Okayama Art Summit 2016
テーマ:開発 Developement
会期:2016年10月9日(日)〜11月27日(日)[44日間]
主催:岡山芸術交流実行委員会
総合プロデューサー:石川康晴(公益財団法人石川文化振興財団 理事長、株式会社ストライプインターナショナル 代表取締役社長)
総合ディレクター:那須太郎(TARO NASU 代表、ギャラリスト
アーティスティックディレクター:リアム・ギリック(アーティスト)

  • 第1日は、岡山市立オリエント美術館→旧後楽館天神校舎跡地→旧福岡醤油建物→岡山天神山文化プラザと会場を回った。また、いくつかの野外展示も併せて、観覧した。

[C.岡山市立オリエント美術館]→[A.旧後楽館天神校舎跡地]→[D.旧福岡醤油建物]→I1ライアン・ガンダー《Because Editorial is Costly》→[B.岡山県天神山文化プラザ]→I2マイケル・クレイヴ=マーティン《Beacon》→I3リアム・ギリック《Faceted Development》→I4ペーター・フィッシュリ ダヴィッド・ヴァイス《How to Work Better》

  • 最初に行ったオリエント美術館 常設の展示の中に、出品作品が、異物のように、あるいは、溶け込むように展示されていたのがおもしろい(他の会場は普通に展示されていた)。

[C.岡山市立オリエント美術館]C1.ノア・バーカー《Soundtrack for Development》、C2.ロバート・バリー《Wire sculpture with ring》、C3.ロバート・バリー《Possibilities》、C4.ジョーン・ジョナス《They Come to Us without a Ward II》、C5.ロバート・バリー《Untitled》、C6.ペーター・フィッシュリ ダヴィッド・ヴァイス《Untitled(Mobile)》、C7.ペーター・フィッシュリ ダヴィッド・ヴァイス《The Point of Least Resistance》、C8.ローレンス・ウィナー《Tiber》、C9.ロシェル・ゴールドバーグ《I am trying to reach you》、C10.ロバート・バリー《All the thing I know but of which I am not at the moment thinking - 1:36 PM; June 15, 1969》、C11.アンジェラ・ブロック《Anima Helen》、C12.アンジェラ・ブロック《Animus Troy》

  • 旧後楽館天神校舎跡地 ここがいちばん中核になる展示場か(ショップやカフェなども開設)。ここは、もともとは農林水産省中国四国農政局だったところだが、1999年から2012年までは後楽館中学・高校の暫定校地として使われていたとのこと。外観はいかにもお役所風で、中には、それとなく教室の雰囲気の残っている展示会場だった。

[A.旧後楽館天神校舎跡地][外壁]A1.アンジェラ・ブロック《Rio Declaration - 27 Rules of Sustainable Development, English & Japanese》、[1Fエントランス]A2.フィリップ・パレーノ《Flickerling Light》、A3.ノア・バーカー《Soundtrack for Development》、A4.ライアン・ガンター《Staccato Moments》、[1F]A5.アンジェラ・ブロック《Rio Declaration - 27 Rules of Sustainable Development, English & Japanese》、A6.荒木悠《WRONG REVISION》、A7.トリーシャ・バガ《Beautiful Lunchtime Michael》、A8.ホセ・レオン・セリーヨ《Place occupied by zero (Okayama PANTONE 072, 178, 3245》、[1F離れ]A9.ロシェル・ゴールドバーグ《Leaked into Fixture》、[中庭]A10.リアム・ギリック《Development》、[2F]A11.アントン・ヴィクトル《The Communist Revolution Was Caused By Th Sun》、A12.下道基行《torii》、A13.下道基行《14 Years Old & The World Borders》、A14.下道基行《Fragments of Borders》、D2.アニカ・イ《Sessile》、D3.アニカ・イ《Subjugation》、D4.アニカ・イ《The Don't Need Eyes》、[3F]A15.アナ・ブレスマン ピーター・サヴィル《Touching Work》、A16.メラニー・ギリガン《Interior Windows》、A17.キャメロン・ローランド《Korakukan Tenjin Water Test》、A18.ホセ・レオン・セリーヨ《POEM》、A19.ノア・バーカー《Soundtrack of Development(Installation)》

  • 旧福岡醤油建物 明治から昭和初期に建てられた(建て増しされた)福岡醤油の建物の一部を会場とした。といっても、展示はごく小規模。各会場で反復されるアンジェラ・ブロックのポスター作品B6 と、これも各会場ごとに作られたノア・バーカーの音楽/音響作品《Soundtrack for Development》の2作。ここは後楽園の前にあたる場所で、目の前の旭川を渡るとすぐに後楽園となる。

[D.旧福岡醤油建物]D1.ノア・バーカー《Soundtrack for Development》、D2.アンジェラ・ブロック《Rio Declaration - 27 Rules of Sustainable Development, English & Japanese》

  • この近くの駐車場とおぼしてき場所に、I1ライアン・ガンダー《Because Editorial is Costly》があった。これはなかなかパワフルな作品。
  • 続いて、岡山県天神山文化プラザ会場へ。入口がちょっとわかりづらかった。ホールとギャラリーのある文化施設で、展示はギャラリーを使用。それよりも、隣接して「土光敏夫先生記念苑」というちょっとした公園があるのに驚く。

[B.岡山県天神山文化プラザ][1F]B2.眞島竜男《Untitled》、B3.サイモン・フジワラ《Joanne》、[B1F]B4.カーチャ・ノヴィスコーワ《Pattern of Activation (model Organism)》、B5.眞島竜男《281》

  • 最後に、I2〜I4の野外作品を観て回る。時計を見ると、16:30。いい天気で、少し暑いくらいだったが、そろそろたそがれて、寒くなってきた。本日は、ここまでとする。
  • ホテルまで歩くことにした。やはり、歩くと、土地勘も身につくというか、場所の雰囲気もつかめる。ホテルのすぐ近く、新西大寺町商店街というアーケード街がいい雰囲気だった。で、適当な夕食を適当に食らって、ホテルにチェックイン。
  • 今回宿泊したホテルは、岡山スクエアホテル。少し古めのビジネスホテルだが、バスタブが広く、シャワーヘッドが使いやすいなど、設備がなかなかよかった。iPhoneなどの電源を直接とれるようにUSBになっているコンセントが枕元にあり、とても便利だった。アニメティも充実していたし、ウォシュレット、Wi-Fiも完備。朝食は、品数少なめの軽食だったのがあれだが、まあ、3900円と安価だったので、ないものねだりかもしれない。
  • ということで、寝不足もあり、さっさと寝る。