かけらを集める(仮)。

日記/旅行記+メモ帳+備忘録、みたいなものです。

豊田→奈良




高橋節郎館の裏手の木には、今年も蝉の抜け殻がたわわに…

  • いよいよ青春18きっぷの季節である。ということで、豊田市美術館奈良美智展と奈良博の源信展を観るべく、18きっぷで出かけてきたのである。帰りは飛行機だけど…
  • まずは、豊田市美術館へ向かう。このあたりはいつもの通り。最寄り始発→東京5:46→8:04沼津8:09→9:02静岡9:05→10:17浜松10:20→10:54豊橋11:03快速→11:25岡崎。順調に岡崎に到着。ちょっとがんばって、0番線の、岡崎11:26発の愛環にぎりぎりで乗ることができた。11:56、新豊田に到着。ここからは歩いて、豊田市美術館に向かう。それにしても、あ、暑い。日陰を見つけて歩いたのだが、汗がどっと出る。いつものロで、一休みの後、山を登る。


いつものごとく、豊橋駅であんまきを。今回はカスタードクリーム入り(200円)。

  • 豊田市美術館 「奈良美智 for better or worse」 画集やカタログでしか観たことのなかったこの絵あの作品を生で見ることができたこと、そして、いつかどこかで観たあの絵この作品に再び出会えたことに感謝。絵や彫刻、展示自体を見ているうちに、奈良さんの記憶や経験と自分の記憶や経験が地続きになって、広がっていくことに感動。1回目は、この感謝と感動を持ち帰ることにしよう! 
  • 最初の部屋の(パンク以前の、奈良コレクション)LPジャケット群、CDも入れればだけど、半分ぐらいは持っていた。SSWのアルバムがあまり持っていないのに対し(ボブディラン、ニールヤング、ジョニミッチェルとヴァシュティバニヤン以外はなし…)、プログレは全部持っていた笑 RCの「シングルマン」に胸を射貫かれたりもして…笑 ちょうど、デビッドボウイのジギーが聞こえてきて(MIXの終盤)、これまたやられたというか、ようやく肩からちからが抜けてきたというか…(あとスタンドのシェードの歌詞は、ミスタータンブリンマンかな?) もう片側のテーブルの上に積み上げられた本にマークロスコの画集があったんだけど、今回観ていて、背景や髪の色(複雑に重層した色彩)にロスコのシーグラム壁画を思い浮かべていたりもした。あとは、やっぱり、《ハートに火をつけて Light My Fire》。最近では、横浜の村上隆コレクション展でも観ていたのだけど、ここでもぐっときたのであった。



今日の銅像は…


ヘンリー・ムア《坐る女:細い首》(1961)でした。

  • ところで、豊田市美術館にはいつも新豊田、または豊田市から歩いていたのだが、岡崎から行くのなら、一つ手前の新上挙母駅から歩くのもありだなと、行きの車窓を見ていて、気づく、というか、思い出す。というのも、前回来たときにも、今度は新上挙母から歩いてみようと思っていたのだが、すっかり忘れていた苦笑 で、今回は、帰りも岡崎に出るので、美術館から歩いてみた。道がわかるか、心許なかったが、まあ、大丈夫だろうと。線路沿いに道が走っているわけではないので、方向を間違えないように、おそるおそる歩いて見る。新豊田駅より少し距離があるのかな。15分ほどで、新上挙母駅に無事到着。暑い、暑い。それもあってか、道筋、あまり楽しくない笑 新上挙母駅、時間帯によっては無人駅になるようで、この時間帯はちょうど無人駅だった。
  • 以下、愛環、JR東海道線、JR関西線を乗り継ぐ。新上挙母15:09→15:38岡崎15:42新快速→16:12名古屋16:21→17:35亀山17:43→19:17加茂19:19→19:35奈良。実は、予定よりも2本早い愛環に乗ったのだが、接続よく、乗り継ぐことができた。
  • JR関西線経由で名古屋から奈良へ抜けたのは今回が初めてで、これがなかなか楽しかった。名古屋ー奈良間だと、チケショで買った株主乗車券を使って近鉄で行くか、あるいは、JRで京都まで出て、奈良線に乗るかのどちらかだったのだが、時間にもよるが、関西本線経由の方が少し早めに到着するようだったので、こちらのルートを選択した次第。まずは名古屋から亀山まで。乗った電車は、2両編成の各駅停車で、ワンマンカーだった。途中、四日市あたりまで、たいへん混んでいた。亀山で、加茂行きに乗り換え。ここは非電化区間なので、亀山ー加茂間は2両編成(ワンマンカー)のディーゼル車(気動車)だった(この区間は、現在この編成しか走っていない模様)。西日対策で、各窓にカーテンが引かれていたので、なかなか気がつかなかったが、窓外の風景がなかなかいい。特に、柘植川、木津川沿いに走る後半の景色が素晴らしい。列車が気動車であることもあり、車内で聞こえる音がこれまたクリスワトソン「幽霊列車」を思わせるリズムと音響で、うっとりしてしまったのである。録音するべきだったなと。「幽霊列車」は今はないメキシコの長距離急行列車が素材/モデルだが、折しも同じ車両には、ラテン系のカップルが文字通り女性が男性の膝の上にのって、ずっといちゃいちゃしているなど、ちょっと日本とは思えない光景も笑 途中から、思い切ってカーテンを開けみたら、だんだんと暮れていく川沿いの景色が目を楽しませてくれた。機会があったら、また乗ってみたい。


伊賀上野駅で、行き違いの待ち時間に撮った。キハ120系。

  • ということで、無事に奈良駅に到着。奈良交通の案内所で明日使う1dayチケットを買ってから、駅前で適当にメシをくらい、駅のスーパーで飲み物などを仕入れホテルへ向かう。
  • 今回、宿泊したのは、ABホテル奈良。新しいホテルで、なかなかよかったかと。部屋はそれほど広いわけでもなかったが、バスタブは大きかった。また、1Fに大浴場もあった。チェックイン早々風呂へ出かけたのだが、空いていてのんびり過ごすことができた。アニメティ類やWi-Fiも問題なし。製氷機もあった。バイキングの朝食付きで、5500円。ただし、これはお試し価格だったので、平常だともっと高い。