六甲アイランド(3) 彫刻放浪:神戸市と三田市、他(3)
- ③街角広場、その他(その1)
小林照尚《子供の領分:ふわふわ》(1998)。2ヶ所に分かれて、設置されている。
寺田武弘《開かれた億万年》(1994)
林宏《春》(1997)
松田重仁《地球の芽》(2002)
速水史朗《太陽の門》(1979) ※もとフラワーロード「花と彫刻の道」に設置されたものが移設されたか?
田中昇《木洩日 I》(1993)
田中江里《明日のうた》(1993)
松本薫《Cycle-90°R》(1990)
阿部誠一《女の子二人》(1990)
東山嘉事《テントウ虫と》(1982)※一部
中岡慎太郎《MY FAMILY》(1990)
内田晴之《異・空間-INTER SECTION 89-1》(1990)
六甲アイランド(1) 彫刻放浪:神戸市と三田市、他(1)
- 神戸市と三田市に行ってきた。今回のお目当ては、六甲アイランドの野外彫刻を探ることと、三田市にある兵庫県有馬富士公園・休養ゾーンの「新宮晋 風のミュージアム」を訪ねることが主なものだが、この他にも併せて野外彫刻の類を回ってきた。第1日目の天気があまりよくないとの予報で、本降りだったら、予定を変えて、美術館回りでもするつもりだったが、当日は、雨も止み、昼過ぎから天気も回復するようだったので、計画通り、野外彫刻を探ることにした。ただ、雨は止み、晴れ間も見えたものの、風がとても強く、いささか難渋した。第2日は天気もまあまあで、それほど寒くもなく、大方の予定をこなすことができた。両日とも多くの彫刻を観ることがで、なかなか楽しかった。
- 関西空港→なんば/大阪難波→尼崎→魚崎→マリンパーク 関空→魚崎/神戸アクセスきっぷ1150円。今回、使った現金はこれだけかも(クレカも使えたけど)。魚崎→マリンパーク/六甲ライナー250円SUICA。
- 六甲アイランドの野外彫刻 六甲アイランドには、以前、美術館目当てで何度か来ており、たしかに彫刻の類が多いなとも思っていたのだが、彫刻を目当てに訪ねたのは今回が初めて。神戸市のサイトや、ちょくちょく参考にさせてもらっている(感謝!)「関西の野外彫刻」を参考に、南から適宜観て回ることにした。掲載は、便宜上、主に設置経緯・設置場所などから簡単な分類を施し、それぞれエントリーを立てることにした。分類は以下の3つ。①神戸須磨離宮公園現代彫刻展や神戸具象彫刻大賞展の受賞作。主に公園に設置。②リバーモールの野外彫刻。主に国内以外の有名作家/大家の作品が設置。③街角広場・他の野外彫刻。新人・中堅作家の作品が設置。なお、③は数が多いので、エントリーを2つに分けた。
>参考:神戸市(公式)彫刻の街 六甲アイランド
>参考:関西の野外彫刻
- 神戸市の「彫刻の街 六甲アイランド」には、全部で41の作品が掲載されているが、今回はそのうち、幼稚園の構内に設置されていたので、撮影は遠慮したものが1件、発見できなかったものが2件(1件は破損・撤去か?)、少し離れたところにあり、今回はパスしたもの1件の4作品を除いた37作を観覧し、写真を掲載する。また、「彫刻の街 六甲アイランド」に未掲載の作品もいくつかあったので、これも併せて載せている(おそらく近年設置したもの)。
- ということで、まずは、①神戸須磨離宮公園現代彫刻展や神戸具象彫刻大賞展の受賞作から(現状では、タイトル板の記載に頼っているが、両展の受賞作とか、一度ちゃんと調べないとな…)。
■神戸須磨離宮公園現代彫刻展 第1回(1968)〜第15回(1998)。隔年開催(ただし、1996年は開催せず) 会場:須磨離宮公園
■神戸具象彫刻大賞展 第1回(1981)〜第8回(1996)。ほぼ隔年開催。第1回は「神戸新進彫刻家の道大賞展」。
栄利秋《作品92・落日、あるいは挽歌》(1992)。第13回神戸須磨離宮公園現代彫刻展・土方定一記念賞。マリンパーク・野鳥園に設置。
土田隆生《眩驚-VI》(1992.10.3設置)。第6回神戸具象彫刻大賞展・優秀賞。神戸六甲ライオンズクラブ結成30周年記念。向陽西公園に設置。
西巻一彦《宿借り(通勤圏)》(1991)。第6回神戸具象彫刻大賞展・特別優秀賞、神戸市民賞。リバーモール・霧の噴水前。これはリバーモール設置作品でもあるが、①に分類しておく。
池田宗弘《アダムとエヴァ(S.XXI)》(1991)。第6回神戸具象彫刻大賞展・神戸市長賞(大賞)。六甲アイランド公園(小磯記念美術館東・アイランド北口駅西)。
六崎敏光《陽向》(1987)。神戸具象彫刻大賞展'87・優秀賞。ウエストコート4番街公園。これまで観た六崎作品の中で、いちばん大きかったなと。
静岡市民文化会館周辺、その他 彫刻放浪:静岡市(4)
- 静岡市中央体育館
坂本雅子《ひととき》(1984)。体育館の南側、道路沿いに設置。
掛井五郎《南アルプス》(1978)
堤直美《明日へ》(1987)
御宿至《記憶の風景》(2015)
南淳一のタイトル不詳の作品(1978.11.3設置)。静岡橘ライオンズクラブの寄贈。
《登呂の火起し》(1980.1.15設置)。制作は山本利治。株式会社やまだいちの寄贈。
大村政夫《朝》(1960.11.23設置)。大昭和製紙株式会社の寄贈。
大村政夫《チェロをひく女》(1958.12.20設置)。5人の個人による寄贈。
- アイセル21葵生涯学習センター
堀内正和《球のスタート(球の切り方)》(1992)。タイトル板はあったが、植え込みのため、近寄ることができず、確認できなかった。『堀内正和作品資料集成 ユーレーカ』(美術出版社・1996.5.15)で確認。
- 城東保険福祉エリア
堤直美《灯》(2006.3設置)
- 鷹匠公園
細谷泰茲《雲にあそぶ》(2016秋設置)。鷹匠三丁目自治会・東鷹匠町町内会による。
- JR静岡駅北口
最後に竹千代クンを。《竹千代君》。制作は堤直美。大御所四百年祭記念事業の一環として。何度か写真は撮っていたのだが、いずれも鳩の猛爆で悲惨なことになっていたので、不憫で載せていなかった。今回はきれいだったので、載せておこうかと。
駿府城公園とその周辺 彫刻放浪:静岡市(3)
- 静岡県教育会館
「学生発布百周年記念」碑(1973.3設置)。作者は不詳。静岡県校長会の寄贈。
- 静岡市役所
志水晴児《ある晴れた日 風に向って》(1986)。株式会社静岡銀行の寄贈。
- 駿府城公園西側(中堀の外側)
《府中 弥次喜多》(2002.2設置)。制作者は不詳。静岡市による。中堀の西南角(駿府城坤櫓のあたり)に設置。
「わさび漬発祥の地」碑(1968.5.23設置)。石工は横井石材工業所。静岡県山葵漬工業協同組合による。二之丸橋の南に設置。
細谷泰茲《指人形》(1983)。二之丸橋の北に設置。
- 駿府城公園
《徳川家康公之像》(1973.11設置)。制作は堤達男。徳川家康公銅像建設会による。堤達男(1918-1988)は、静岡県加茂郡仁科村(現・西伊豆町仁科)出身の彫刻家。西伊豆を拠点に、高校で教えながら、主に日展で活動した。駿府城公園の中央に設置。
戦没学徒慰霊碑「やすらぎの塔」(1958)。もとは男女の学徒のコンクリート像が台座の上に立っていたが、2001年4月の地震で破損し、現在は台座だけが残されている。破損した像は公園内で保存されているようで、近時、再建/復元の動きもあるようだが、すぐには難しいらしい。なお、学徒像の制作は、《徳川家康公之像》と同じく、堤達男による。塔は、駿府城公園の北西、富士見芝生広場に設置。
戦争犠牲者追悼碑「とこしえ」(1995/1995.8.15設置)。像の制作は、堤直美。富士見芝生広場に設置。
- 駿府城公園マロニエ園 駿府城の北側の一部、マロニエを植えた一角がある。このマロニエは1958年、時の静岡市長の依頼に応えたパリ市長から寄贈されたもので、その記念にマロニエ園と名付け、保存されている。この周辺に、「名士の銅像(胸像)」が5基設置されていた。
《山田順策氏之像》(1964/1964.12除幕)。制作は朝倉響子。
《増田茂翁之像》(1970.11.3設置)。制作は山脇正邦。
《宮崎通之助先生之像》(1962.11.14設置)。制作は山脇正邦。
《みかんの青島温州生みの親 青島平十翁之像》(1997.5.26設置)。肖像制作者:横田七郎、モニュメント設計者:深井英正。青島平十翁顕彰碑建設委員会による。
《茶やぶきた種生みの親 杉山彦三郎翁像》(1962.6.2設置)。胸像制作:堤達男、台座施工者:鈴木和雄。
JR静岡駅・以南 彫刻放浪:静岡市(2)
- JR清水駅からJR静岡駅まで移動。帰省客で電車が混んでいる。
- 静岡では、まず、駅の南側の、主に公園に設置されている野外彫刻を観て回る。駅の南側は登呂遺跡周辺に一度行ったことがあるものの、その時はバスで移動したので、うろうろするのは今回が初めてのようなもの。一応、予習で像の設置されている公園の目星を付けていたが、途中で見かけた公園は立ち寄って、像の有無を確かめたが、予習で知ったもの以外には見当たらなかった。
- 森下公園
木村正夫《若い力》(1967/1969.4.1設置)。当初は、市制施行80周年を記念して、森下公園の噴水塔として設置されたが、1970年11月に現状の改めたようだ(台座の説明板による)。
- 八幡山公園
細谷泰茲《少年とチャボ》(1976)。個人の寄贈。八幡山の頂上に設置。
- 静岡市立南部図書館
飯田善國《海の光》(1992)
- 高松長寿公園(高松公民館裏手)
途中、登呂遺跡を通り抜けた。
高橋剛《飛翔》。作者名は明記されていなかったが、像の足下に○に「剛」のサインがあったので、高橋剛と思われる。静岡市高宮土地区画整理組合が土地区画整理の完成記念に設置。完成年月が1989年6月なので、設置はその頃だろう。
- 高松南公園
堤直美《夢衣》。高松南土地区画整理組合が、静清広域都市計画事業・高松南土地区画整理事業の完成記念に設置。完成年月が1996年3月なので、設置もその頃か。
高松公民館バス停から、12:04発の静岡駅南口行きのバスに乗った。
- JR静岡駅南口 周囲にあまり人もいなかったし、せっかくなので、ルノワール+ギノ作品も再訪。
ピエール・オーギュスト・ルノワール+リシャール・ギノ《勝利のヴィーナス》(1913-1915/ブロンズ)。設置作の鋳造は1990年。再訪。
ピエール・オーギュスト・ルノワール+リシャール・ギノ《洗濯する女》(1917/ブロンズ)。設置作の鋳造は1989年。タイトルは《水》《小さな洗濯婦》とも。再訪。