かけらを集める(仮)。

日記/旅行記+メモ帳+備忘録、みたいなものです。

 琳派の三十六歌仙図

今月の24日から東京都美術館http://www.tobikan.jp/)で『ニューヨーク・バーク・コレクション展』(2006.1/24〜3/5)が始まりますが,この展覧会,昨年夏に一足早く岐阜県美術館で見てきました.もちろん再戦するつもりです.で,復習のつもりででその時買ってきたカタログをぱらぱらとめくっていたら,池田孤邨《三十六歌仙図屏風》に目がとまりました.岐阜展のときは,展示替えのために実物を見ていません.ややくだけた表情の36人(って数えてないけど.ちゃんといるのかな?)の歌人たちが時代を超えて一つの画面の中に集まっています.彼ら/彼女らの表情が生き生きとしていて(一部,変!?)なかなか楽しいものです.同じような内容のものが尾形光琳酒井抱一,鈴木其一にもあり,まあ,《風神雷神図屏風》のように模写(を通しての咀嚼と再創造)による琳派の師承−光琳と抱一の間は「私淑」ですが−がたどれる作品の一つ,ということのようです.ちょうど尾形光琳,鈴木其一の三十六歌仙図がそれぞれ公開されているので,見比べてみるのも一興かな,なんて思っています.尾形光琳三十六歌仙図屏風》は小牧市メナード美術館の『新春展 屏風絵と陶芸名品選』(2006.1/2〜2/19),鈴木其一《三十六歌仙図》は出光美術館の『古今和歌集1100年記念祭 歌仙の饗宴』(2006.1/7〜2/12)でそれぞれ展示されるようです.今,手元にあるカタログやちらしでちらっと見比べているのですが,面貌や衣裳などの表現が微妙に(いや,かなり)違っていて,けっこうおもしろいですね.ぜひ実物を見比べたいところですが,う〜ん,ちょっと小牧市は遠いかな...
【メモ】琳派三十六歌仙図屏風について ちょっとググってみました.

→改訂版を作成しました.http://d.hatena.ne.jp/pigmonm/20060304/1141438737 をご覧ください.