かけらを集める(仮)。

日記/旅行記+メモ帳+備忘録、みたいなものです。

 国吉康雄展 (岡山県立美術館)  [2006.3/27記]

岡山市出身で,アメリカで活動した画家,国吉康雄(1889〜1953)の回顧展です.近時,岡山県立美術館に寄託された福武總一郎氏の大コレクションを中心に,国内に所蔵されている国吉作品で全体が構成されていました.だいたい時代を追っての構成で,絵画のみならず,国吉の撮影した写真や,遺品なども加えての大規模な展覧会でした.
私にとっておもしろかったのは,1920年代の女たちを描いた作品でした.たくましさと美しさが同じ画面の中に同居していて,それがとても魅力的でした.
それから牛の絵を集めたコーナーがあったのですが,その中の《牛と少女》(ガッシュ・紙,1946・岡山県立美術館)という大きなサイズの作品がおもしろかった.これは画面いっぱいの牛とその牛いっぱいの少女が描かれているもので,なんだかバリー・ユアグローの掌編のようでした(って,こんな作品ありませんでしたっけ?).
余談になりますが,桃太郎大通り沿いの数軒の美術関係の店でこの展覧会の前売り券を扱っていました.
【メモ】岡山県立美術館 2006.3/10〜5/7