静岡→豊田
- 岡崎市美術博物館の「長谷川潾二郎展」を観に行ってきた。ちょうど18きっぷのシーズなので、往復は主にこれを利用し、あわせて、いくつかの展覧会も回ってきた。岡崎市美術博物館は以前から訪ねたかったのだが、やっと行くことができた。
- 初日は、静岡県立美術館と豊田市美術館に行った。静岡と豊田の移動に時間がかかるので、やや無理目の予定なのだが、強行。ともに観覧の時間が微妙に足りず、思った通り無理目だった。失敗。
- さて、最寄り始発で東京駅まで。東海道線に乗り換え、東京5:46→7:42熱海8:02→9:12草薙と移動。東京5:46発は沼津行きで、先を急ぐときは沼津まで行き、沼津発に乗り継ぐのだが、今回の最初の目的地が草薙なので、熱海でトイレ休憩。ホームで、朝食に天ぷら蕎麦を食らう。400円。草薙駅の改装工事はまだ終わっていなかった。今日は雨降りとのことだったが、今のところ、まだ降り出していない。時間に余裕があるので、美術館まで歩くことにする。20分強。プロムナード入口で缶コーヒーを飲んでいたら、雨が降り出した。
- 静岡県立美術館「再発見！ニッポンの立体 生人形からフィギュアまで」 この展覧会は、群馬県立館林美術館、三重県立美術館他との共同開催の展覧会だが、静岡県立美術館展では、所蔵の作品を加え、独自の視点で展示をリミックスしていた。第I章置物・縁起物・キャラクター、インターミッション「2.5次元」としての半立体、第II章人間を考える、第III章自然との交感、という構成。解説がわかりやすい上になかなか興味深くもあり、展示全体がおもしろかった。最後まで観たところで、解説では、いまいちど展示を見直すこと、あるいは、日本の立体/彫刻に大きな影響を与えたロダン作品を併せて観ること（ロダン館）を強く勧めていたのだが、時間切れで、それができず、心残り。
- 県立美術館発11:45のバスで、草薙駅まで戻り、草薙12:14→13:33浜松13:38→14:14豊橋14:21新快速→14:41岡崎14:54→15:24新豊田と乗り継ぐ。豊橋で恒例のあんまき。今回はチーズを。200円。これ、冷たいといまいちなんだけど...惰性でつい（ちゃんと温めて食べてみたい）。岡崎-新豊田間は愛知環状鉄道。500円。新豊田駅からは、いつものごとく、歩く。雨は今のところ、大丈夫。15:40頃、到着。
- 豊田市美術館「蜘蛛の糸 クモがつむぐ美の系譜ー江戸から現代へ」 「蜘蛛の糸」をモチーフに、近世から現代まで、新作を含む、ほぼ全館を使った展覧会。ツでは、プロローグの塩田千春の大規模インスタレーションがクローズアップされていたが、さまざまなテーマ系が展示の中に潜んでいることに気づかされ、興味深い。プロローグの後、第1章蜘蛛の糸を見つめて、第2章象徴としての蜘蛛の糸、第3章芥川龍之介の『蜘蛛の糸』、第4章アラクネの末裔たち、第5章蜘蛛の巣のように立ち現れるものたち、第6章見えない糸、希望の糸、という構成。第6章に、加藤翼の新作を含むインスタレーション、ミヤギフトシの新作インスタレーションがあり。ともに、ビデオ作品を含む構成で、見応えのあるものなのだが、時間切れでじっくり見られなかったのがとても残念。ミヤギの新作《気狂い屋敷で：島の家でゾーイー（と他の物語）を読む》が、強く印象に残るなど。サリンジャー「ゾーイー」の物語に、別の（沖縄の）物語が流入する語りが幻惑的であるとともに、現在の日本/沖縄に接続する。これに限らず、ミヤギフトシのビデオ作品は、インスタレーションという形ではなく、上映という形で一度観てみたい。そうそう、蕭白画も1点出ていた。掛け幅墨画の《寒山拾得図》［愛知県立美術館・木村定三コレクション］。拾得が箒で円窓にかかる蜘蛛の巣を払っているやつ。蕭白画や蘆雪画に思わぬところで出会うとなんかうれしいのである。
- ぼちぼちと雨が降り出す中、駅まで再び歩く。ちょっとお腹も空いてきたが、今晩の宿泊地である岡崎に向かうことにする。名鉄で行くか、愛環で行くか迷うところだったが、雨が弱雨だったこともあり、愛環で中岡崎駅まで行き、そこから歩くことにする。名鉄、大嫌いだから笑 ラッシュアワーにあたり、こんなに混んでいる愛環に乗ったのははじめて。
- で、これが失敗。中岡崎で下車すると、雨は強いし、風も強いし...話が違うじゃん笑 途中、買い出ししつつ、ホテルまで約20分、歩く。びしょ濡れで、寒い。
- さて、今回宿泊は岡崎サンホテルというビジネスホテル。Wi-Fiありで選んだのだが、2Fの部屋は電波が入らない。クレームをつけたら、WiMAXを貸してくれたので、まあ、よかった。部屋はそれほど広くなかったが、Wi-Fi以外の設備も一通り揃っていた。フロントの対応も悪くはなかった。4500円。
- いささか疲れたので、風呂入って、早々に寝る。断続的な短い眠りの繰り返し。
