かけらを集める(仮)。

日記/旅行記+メモ帳+備忘録、みたいなものです。

「ちょっと佐倉学―美術にみる佐倉学入門」「佐倉・房総ゆかりの作家たち  版画作品を中心として」  (佐倉市立美術館)

せっかく佐倉まで出張ったのだから,ということで,帰りに佐倉市立美術館に立ち寄ることにしました.川村記念美術館の送迎バスでJR佐倉駅に出て,そこから徒歩で15分ほど.どちらかというと京成佐倉駅からの方が近いのですが,帰りは京成利用のつもりでしたので,同じ道を往復するのもつまらないと思い,JRの方から歩いて見ました.が,今日は暑くて暑くて,ちょっとしんどかったです.しかも,途中で道を間違えて,なんだか山の中に入りこんでしまうし...
ちょっと佐倉学―美術にみる佐倉学入門(1Fロビー) 佐倉ゆかりの浅井忠(1856〜1907),香取秀真(金工家.1874〜1954),津田信夫(金工家.1875〜1946)の作品によるミニ企画展.浅井忠は図案関連の4点,香取,津田は金工作品がそれぞれ2点ずつ出ていました.浅井は絵画が出ていると思ったのですが,図案関連だったのが個人的にはよかったです.浅井忠図案の《兎紋茶器》(急須1,湯飲み5のセット)は,器の側面に描かれた走る兎のスピード感がいい感じ.この図案を掲載するデザインブック『黙語図案集』(1909年[明治42].黙語会編.芸艸堂刊)も出ていました.この他,雑誌「さをしか」挿絵など.香取秀真の作品は島ケースに展示してあったのですが,小さな踏み台があって,真上からも見られるように配慮してあったのがうれしいかったですね.
佐倉・房総ゆかりの作家たち  版画作品を中心として(2F) 主に千葉県,または佐倉市にゆかりのある銅版画家の作品を集めた展示.浜口陽三(1909〜2000),深沢幸雄(1924〜),山下清澄(1941〜),重野克明(1975〜),落田陽子(1947〜),長島充(1959〜)に福井良之助(1923〜1986),池田満寿夫(1934〜1997).この分野はほとんど知らなかったのですが,量的にも割と多く出ており(90点ほど),なかなか見応えがありました.中では福井良之助の作品が印象に残りました.
【メモ】佐倉市立美術館 「ちょっと佐倉学」会期:2006.4/25〜7/17 「佐倉・房総ゆかりの作家たち」会期:2006.6/10〜7/17 ともに無料