かけらを集める(仮)。

日記/旅行記+メモ帳+備忘録、みたいなものです。

「隠元禅師と黄檗文化の魅力」(日本橋タカシマヤ8Fホール)

萬福寺開創350周年を記念したタカシマヤ・ツアーズの展覧会の東京展。「隠元禅師来る!」「萬福寺の開創」「黄檗文化」の3章仕立てで、それぞれ肖像画や書跡など隠元禅師ゆかりの品々、萬福寺創建時に造られた仏像などの寺宝、黄檗文化の影響を受けた絵画などの文化財を展示。
《十八羅漢像》や《韋駄天立像》[ともに萬福寺蔵]といったいささ強烈な、それでいてどことなくおおような感じのする個性をもった諸像も愉快で、おもしろかったが、逸然性融、鶴亭、そして伊藤若冲といった人たちの黄檗絵画、あるいは黄檗絵画に影響を受けた絵画がやはり興味深かった。中でも、あの不気味な若芝の《石灯籠図》[個人]を再見できたのがうれしい。若冲画は掛幅が7件出ていたが、意外にも大好きな《隠元豆・玉蜀黍図》[草堂寺]と再会できたこと、若冲画に賛することの多い蒲庵浄英の肖像画《蒲庵浄英像》[萬福寺]を観られたことがよかった。
京都に住んでいる間、ついに萬福寺には行かなかったのだが、やはり1度は行っておきたいなとも思った次第。
【メモ】図録(P96)1800円。