かけらを集める(仮)。

日記/旅行記+メモ帳+備忘録、みたいなものです。

「祖父江慎+コズフィッシュ展:ブックデザイ」[前期「cozf編」](千代田区立日比谷図書文化館)

「コズフィッシュの書庫」(年代記)、「本の実験室」(本造りのトピック)、漱石室(夏目漱石)の3部構成。
書物の海を、ブックデザインという船に乗って、未知の新航路を軽々と切り開いた冒険者とその一行の行路を振り返る展覧会。質・量ともに見どころ多し。トピックでは字体(凸版文久体のコーナー。祖父江が監修者の一人になっている)が中でも興味深かった。ただ、目の前の本を手に取り、ページを繰ることがでいないのはちょっとストレス。あと、『坊っちゃん』コレクションも展示して欲しかった。
これ、ブックデザインを勉強している人が観たら、とんでもなく刺激になったのだろうなとも。
たまたま会場で、後期展の打ち合わせ?をする祖父江さんがいて、なんだか笑ってしまうという展開も。祖父江慎装幀の『こころ』は確かに欲しくなってしまう。