行けなかった日記:福井(1)
- 今年の2月の段階では、7月にもいくつか旅行を計画していた。少し収まってきたので、出かけられるかなとも思ったのだが、またちょっとあれなので、やはりしばらく遠出は出来ないな、と結局、取りやめとした。計画では、(まあ、例によって彫刻放浪の旅なのだが、)漠然とここ、あそこと行く場所を決めるだけで、もちろん飛行機などの交通も、宿泊の予約もしていなかった。ただ、少しばかり、事前のシミュレーション、机上彫刻放浪をしていたので、それをメモっておこうと思う。
- で、目的地はどこかというと、北陸へ行くことにした。北陸は、福井、金沢、高岡、富山といった都市に彫刻が多く設置されている。高岡は行ったことがないが、その他の3都市、特に金沢は何度も足を運んでいる。ただ魔道に堕ちてから出かけたのは、富山のみで、それも野外彫刻は多少訪ねたが、大きなお目当ては別にあってのことだった。といった次第で、あらためて北陸を訪ねよう、その第一弾として、今回は福井へ行こう、とちょっと計画をたてたわけだ。。
- 北陸へ行くときは、羽田-小松往復の飛行機のチケットと宿泊を組み合わせたフリープランがわりと安いので、これを利用することが多い。朝便で小松へ飛び、空港連絡バスで福井市内まで行く。JRでもいいのだが、バス利用がいちばん早く福井市内まで行けると思う。たしか、金沢行きのリムジンバスと違って、普通の路線バスと同じ車体で乗り心地がいまいちだった憶えがあるのだが…
- 福井市内での、お目当ては次のとおり。
①福井県立音楽堂(ハーモニーホールふくい)の井上武吉作品
②福井駅周辺の野外彫刻(福井市の彫刻のある街づくり事業によるものらしい)
③福井市美術館再訪
など
- まずは①の福井音楽堂から。ここへは福井駅から福井鉄道福武線を利用して行くつもり。②以降はレンタサイクルを利用するつもりだったので、ひょっとしたらいささか距離があるが、自転車で向かったかも知れない。鉄道だと、福井音楽堂までは約30分・270円。福井音楽ホール(愛称はハーモニーホールふくい)は1997年9月開館の音楽ホールで、ここに井上武吉による4つの《my sky hole》が設置されている。
《my sky hole 97-3 風の門、福井》※外
《my sky hole 97-4 天と地を結ぶ柱、福井》※外
《my sky hole のためのテーブル 97-5、福井》※外
《my sky hole 97-6 光、無言の空間、福井》※中
- 福井市街まで戻ってきて、あとは自転車で駅周辺というか、市街の野外彫刻を観て回る。ということで、②です。福井市も彫刻のある街づくり事業を実施し、市街に彫刻を設置したらしいのだが、その一覧やらがネット上では見当たらないので、svで市街をうろうろして見つけ出した。もちろん、事業以外の偉人の銅像の類もあり、これらも併せてメモしておく。漏れもあると思うし、事業以外で設置されたものもあるだろう。
②【福井駅/繁華街周辺の野外彫刻】
■福井駅西口・恐竜広場の恐竜たち
■中央大通り・福銀センタービル前(大名町交差点の西)と道路を挟んでその反対側
黒川晃彦《夏》 ※無帽・上半身ヌーのサックスおじさん・反対側にフルートを吹く少女
[フェニックス通り]
■大名町交差点の少し北、福井銀行本店前 西側歩道
三人の人が輪になった作品
■「えべっさん」前 東側歩道
おそらく三木俊治《行列》 青い台座で小型
■商工中金福井支店前 東側歩道
ステンレスの人物像(横)小 青い台座で小型
■さらに北・西側歩道/商工中金福井支店の道路挟んで反対側
女性立像・石彫
■裁判所前交差点南東/フェニックスビル前 東側歩道
青野正っぽいがどうだろう?
■県庁
■中央公園に岡倉天心像
■福井市企業庁の南側の公園 中央公園の一部か?
抽象彫刻?
■左内公園
■福井県立美術館前
■
行けなかった日記:鹿児島(第2日)
- 鹿児島の2日目は、薩摩半島の南端、長崎鼻と知覧を回る案と、鹿児島市内の野外彫刻を(またしても)回る案の2つの案を考えていた。この2案などのうち、天気の様子などを見て、直前に決めようと思っていた。以下、もう少し詳しく書いておこう。
- まず、長崎鼻と知覧を回る案から。この案は、バスで多く移動するので、バス料金を安くあげるため、前日に、いわさきコーポレーション「のったりおりたりマイプラン(指宿・知覧)」二日乗車券(2200円)を利用する。このチケットは売っている場所が限定されるので、前日に忘れずに買っておくこと。この案は、実はずいぶん以前に立てたもので、それ以来、何度も鹿児島に来ているものの、荒天だったりして、なかなか果たせないでいたものの再利用案だった(前回も来るつもりだったのだが、直前に花瀬望比公園を訪問するプランに変更してしまった)。今回こそは、というつもりでいたのだが…苦笑
JR指宿枕崎線:鹿児島中央6:20→7:27指宿 1020円
バス:指宿駅前8:10→ホテル入口8:15→8:45長崎鼻
【長崎鼻】
バス:長崎鼻9:59→10:34指宿駅前【指宿】
■駅周辺は前回来た時に観ているので、岩崎美術館前の《岩崎与八郎翁之像》(中村晋也制作)か、指宿海軍航空隊基地跡の《指宿海軍航空隊基地哀惜の碑》(これも中村晋也制作)のどちらかを観覧したいと思っていた(時間的には岩崎与八郎像かな。長崎鼻からの戻りのバスが岩崎美術館の近く、ホテル入口バス停に停まる)。指宿駅前11:51→12:55特攻観音入口
【知覧特攻平和会館】
■知覧特攻平和会館 9:00〜17:00 無休 500円 ※ミュージアム知覧との共通券600円
■ミュージアム知覧 9:00〜17:00 水休
■いくつかの彫刻/モニュメントがある。【知覧武家屋敷群】
■知覧武家屋敷群/武家屋敷庭園 500円
■市役所前に胸像、市役所横に胸像(りっぱな台座)
これは市役所横の胸像
- 次に、鹿児島市内を回る案は、以下のとおり。①に他のを1つ、ないしはいくつかを組み合わせるかたちかな。
①
鹿児島本線/鹿児島中央→広木 広木駅から徒歩10分ほど
■星座橋(星ヶ峯ニュータウン入口) 竹道久《希望》《夢》(ともに1991.2設置) ※子ども像
鹿児島本線/広木→伊集院
■JR伊集院駅前(日置市) 《島津義弘公》 制作は中村晋也
鹿児島本線/伊集院→下伊集院 徒歩20分・約1.5km
■中村晋也美術館 revisited
右手が中村晋也美術館。左手にはいくつか彫刻が設置されている。
南国交通バス/仁田尾団地→出口橋(鹿児島西IC近く) 約15分 バス停から徒歩18分・1.2km
■武・田上公民館前 田中みどり《碧海に捧ぐ》(1982.3設置) ※地元新進作家作品
■鹿児島市東桜島支所 上床利秋《紙飛行機》(1982.3設置) ※地元新進作家作品
→桜島港
③
南国交通バス/鹿児島中央駅とか天文館とか→吉野中学校前 30分ほど バス停から歩いてすぐ
■吉野公民館 楠元香代子《ファンタジア》(1982.3) ※地元新進作家作品
④あ〜、これは以前に谷山支所とか谷山市民会館の野外彫刻を観に行ったときに、もう少し足を延ばして、観に行こうと計画していたのに、つ、疲れてパスしてしまったやつだ。あの時、行っておけばよかった… バス便も少ないし、どうやって行くかな…
■鹿児島市市民体育館前 内村勝志《聖木の声》(1982.3設置) ※体育館らしく、股間若衆だゾ ※地元新進作家作品
行けなかった日記:鹿児島(第1日)
- ピーチが成田-鹿児島路線を設けるということで、セールをやっていたので、ついチケットを購入してしまった。これが行きの便。9:00頃出発で、昼前には鹿児島市内に入れる予定だったのだが、5月22日にピーチから2時間ほど出発が遅れるとのメールが来た。さてどうしたものかと思案しつつも、しばらく放置していたのだが、6月4日、今度はジェットスターから帰りの6月30日の夜便が欠航になったとの連絡があり、結局、往復ともキャンセル・返金処理し、この鹿児島方面の旅行も中止とすることにした。
- それほど詳細は詰めていなかったのだが、それでは行けなかった日記を。鹿児島空港から鹿児島市内に向かうのだが、途中、姶良市の蒲生に寄ることにした。というのも、蒲生出身の彫刻家、板橋一歩(1911-1993)の彫刻が蒲生ふるさと交流館で展示されていることを聞いたからだ。板橋一歩展示室の名称で、所蔵する約80点の中からいくつか展示してあるとのこと。本数は少ないものの、幸いなことに、近くの蒲生支所まで路線バスで行くことができる。約30分・310円。
>参考:蒲生ふるさと交流館 板橋一歩展示室
- その後、やはり蒲生支所から路線バスでJR帖佐駅まで出て(やはり本数があまり多くはない)、帖佐駅からJR日豊本線で鹿児島中央駅に向かう。バスが20分弱で、280円、JRが同じく20分弱で380円。この区間の電車は一度乗ったことがあるのだが、海岸線を走り、眺望が素晴らしかったのを憶えている。また、姶良市には、加治木の姶良市文化会館加音ホール前に彫刻があるようだが(工藤健作品)、行くのにちょっと時間がかかりそうなので、今回はパス。
- 鹿児島市内の野外彫刻はすでにいろいろと観ているのだが、行政設置の(当時の)若手彫刻家による作品や中村晋也の初期のころに制作したモニュメントなど観ていないものもいくつかあるので、これらの作品を中心に、補遺的に時間が許す限り観て回るつもりでいた。ただし、市街からやや離れたところに設置されているものが多いので、まとめて観る、というわけにはいかない。時間をみて、いくつかを回るつもりでいた。
- まず最初は、鹿児島健康の森公園。市街からはやや離れた場所にあるが、ここにいくつかの彫刻が設置されている。鹿児島中央駅からバス(鹿児島交通61-1・健康の森公園行き)で向かう。途中、伊敷脇田バス停で降りて(20分弱・200円)、伊敷公民館に設置されている野外彫刻を観覧する。市の設置による「地元新進作家作品」。鹿児島市では1980年代に地元新進作家作品として、市内に散在する公共施設に、具象の人物像(女性像)を設置しているが、そのうちの一つ。次の肥田橋バス停まで歩き、ここから健康の森公園まで移動。10分・210円。健康の森公園には、杭谷一東、長崎哲士、竹道久の作品がある。
■鹿児島市伊敷公民館
西俣敏弘《忘れな草》1982.3.31設置 ※地元新進作家作品
■かごしま健康の森公園
杭谷一東《卵の城》1997
長崎哲士《風のリボン》1997
竹道久《憩い》1997
- 健康の森公園から鹿児島市街にバスで戻り、おそらく、この日はこれで時間切れ。あとは市街を適当にふらふらするつもりだった。なお、ホテルは前回来たときにも利用した中央公園近くのホテルに泊まるつもりだった。ここ、朝食がおいしかったんだよね。
行けなかった日記:網走・斜里・弟子屈・釧路湿原・釧路(第2日)
- 早起きをして、釧路川河畔の水郷公園など、周辺を少し散策するつもりだった。
- 摩周駅から釧網線に乗り、次の目的地に向かう。摩周8:34→9:20塘路、1290円。
- 釧路湿原 塘路駅で列車を降り、ここから北に少し歩いて、サルボ展望台とサルルン展望台に行くことにした。両展望台は、湿原を東側から眺めるのに、とてもいい場所らしい。時間に余裕があったら、塘路湖畔の塘路湖エコミュージアムセンターや北海道集治監釧路分監本館、標茶町博物館ニタイ・トなどを訪ねるつもりだった。
- 塘路13:03→13:36釧路、640円。
- 釧路 釧路は4度目かな。まだ観ていない野外彫刻もいくつかあるのだが、やや離れているので、今回は時間の都合もあって、これらは割愛。市内にいくつかある米坂ヒデノリ作品を観て、米町公園あたりを再訪するつもり。あと、インデアンでカレーも食べるつもりだった。最後にフィッシャーマンズワーフMOOに立ち寄り、1Fに設置されているという井上武吉作品を観覧して、その後、空港行きのバスに乗る。この井上武吉作品、手持ちの作品集収録の年譜にも載っていない作品で、つい最近ネットでしった次第。
■釧路フィッシャーマンズワーフMOO(1F) 井上武吉《MY SKY HOLE 89-1 hikari》 ※パチンコ玉
- フィッシャーマンズワーフMOO17:00→17:55釧路空港、950円。Air Doの夜便で、釧路空港から羽田へ飛ぶ予定だった。
行けなかった日記:網走・斜里・弟子屈・釧路湿原・釧路(第1日)
- 緊急事態宣言が取り消されたこともあり、行けるかも、と思って、準備をしていた6月の2回の旅行も、飛行機の欠航で、ともに撃沈、「行けなかった日記」行きとなってしまった。結局、今年の春シーズンはほとんど家に籠もって過ごすことになった次第。夏は近場を少し観て回ろうかなとも思っているのだが、巣ごもり仕様で、体力も気力もいくぶんダウンしているので、はたしてどうか…
- さて、6月17日、18日の両日は、JR釧網線を利用して、網走→知床斜里/斜里→摩周/弟子屈→釧路湿原→釧路と回る予定を立てていた。知床半島や野付半島なども候補に挙がっていたのだが、1泊2日の予定だと、どうしても窮屈な予定しか立てられず、結局、JR釧網線で移動しつつ、例によって野外彫刻を観て回る計画を立てた。
- 行きはJALの早朝便で羽田から女満別に飛ぶつもりで、チケットを購入していたのだが、旅行1週間前の6月17日(水)に欠航のお知らせメールが届き、ネットでは返金処理が出来ないようだったので、JALに電話をして、キャンセル・返金の手続きをした。というわけで、今回の旅行は中止とした。併せて、宿と帰りの飛行機のAir Doの釧路→羽田便もキャンセルした。
- では、行けなかった日記を。JALの早朝便で、羽田から女満別に飛び、バスで網走駅方面へ移動。女満別空港には、國松明日香《四季の時》という作品があるので、これを見落とさないようにしよう、と思っていた。バスの本数が少ないので、乗り遅れに注意ね(女満別空港から網走方面に向かうバスは飛行機の到着にあわせて出発する)。網走駅までは約30分、920円。予定どおりなら、電車の乗り継ぎまで1時間ほどあるので、網走市内を少しだけ再訪する、という予定を立てていた。
- 網走駅から10:24発の釧網線釧路行きの快速に乗車する。最終目的地の釧路までの距離は200km未満、また、今日の最終目的地の摩周までだと、100km未満なので、きっぷはバラで買うことにした。最初の目的地は知床斜里駅で、11:08の到着。970円。
- 斜里町 知床斜里駅周辺の野外彫刻を観て回る。事前に確認できたのは、以下の彫刻。
■斜里町役場 重岡健治《理想》 ※裸婦・初期作品
■北のアルプ美術館 鈴木吾郎作品など
ロベルト・フリオ・ベッシンは、アメリカ人の彫刻家で、北海道の常呂郡置戸町に工芸アドバイザーとして招かれ、92年から3年間置戸町に滞在し、置戸の作家や町民と交流しながら、作品を制作したとのこと。現在でも、町内に設置された作品がいくつか残っているそうだ。いつか訪ねてみたい。(なお、この他に、御殿場にもベッシン作の鷹の像があるようだ。)
この他、時間があったら、斜里町立知床博物館を訪ねたり、海辺に出て、少し歩いてみたいと思っていた。
- 知床斜里駅、15:57発に乗車。摩周駅には17:18の到着。1490円。
- 屈斜路町 最大のお目当ては弟子屈町役場前の米坂ヒデノリ作品。これを観るために摩周駅で降りることにした。他にも何か野外彫刻の類はないかと探したところ、駅前のモニュメントと道の駅摩周温泉に野外彫刻があることを知った。これらも、併せて、観てくるつもりだった。
■摩周駅前のモニュメント
- 今回は弟子屈町で宿泊するつもりでいた。予約していたプランが食事なしだったので、コンビニやスーパーの場所なども確認していたのだが…