かけらを集める(仮)。

日記/旅行記+メモ帳+備忘録、みたいなものです。

 八谷和彦・篠田太郎・石川直樹 SKY-HIGH展 (心斎橋/KPOキリンプラザ大阪)

八谷和彦・篠田太郎・石川直樹という3人のクリエーターによるプロジェクトを紹介する展覧会で,キュレーターは椹木野衣
冒険家・写真家の石川直樹のプロジェクト(『B.C』)は,展覧会期間中の石川自身が世界中を移動して,その軌跡を(ほぼ)リアルタイムたどろうというもので,電話,メール,ファックス,PCなどのさまざまなツールを使ったコミュニケーションによって,「ここではない場所にいる他者を想像すること」(配布プリント『B.C(ベースキャンプ)について』),そして,それを通じて個人個人の「世界」を広げることがテーマになっています.展示を見に行ったのが初日ということで,ほとんど移動していませんでしたが,『80日間世界一周』みたいな感じもし,ちょっとワクワクしてきました.今日のところは,パタゴニアにいるようです.石川のプロジェクトでは,この他,彼の撮影した写真や,冒険に使った衣料といったものの展示,2つある小さなブースでの石川のこれまでの冒険のドキュメント映像の上映などを見ることができました.
現代美術家篠田太郎のプロジェクトは,地球のはるか上空から世界を眺める,ということを疑似体験するシステムでした.実際には,会場の床面に大きめの世界地図が設置してあり,それを上から眺める,というものです.ただし,単に眺めるのではなくて,クレーンのような装置を利用して眺めるのがミソ.クレーンの先に椅子がついていて,体験者はその椅子に座って,地図の上の乗り出すのですが,当然足下には何もなくて,その宙に浮いているような感覚の体験(による想像力の起動)がテーマらしい.体験は予約制ですが,時間がなくて,残念ながら私は見送りました.ただ,女の子が実際にやっているところを見たのですが...どんなもんでしょうかねえ...(ちょっと歯切れが悪い).他にこの装置のドローイングが展示してありました.
最後に見たのが八谷和彦のプロジェクト.これは一人乗りの簡易ジェット機メーヴェみたいなものです.アニメとは関係ないということを強調していましたが,まあ,結果的に似たものになったということなのでしょう)を作って,最終的には自分で乗って実際に飛ぼうというものです.実はこのプロジェクト,『OPEN SKY』のことは以前から知っていて,ちょっと惹かれていたのですが,やっぱり実機(制作中の2号機M-02)を見ると,ワクワクしてきちゃいました.機体をはじめ,いろいろ展示してありましたが,個人的には珍しいキノコ舞踊団山田郷美チャンをモデルにした写真がなかなかよかったな.展示会場で流れていたメイキング・ムービーの音楽は宮崎貴士なんですね.知らなかった.なお,M-01は愛・地球博(グローバルハウスのオレンジホール)に展示中ですが,博覧会の終了後M-02とチェンジするようです.
700円の料金は正直高い!と思ったのですが,半券提示で会期終了まで何度も入ることができるそうです.って,そんなに何度も行けないのですが...