かけらを集める(仮)。

日記/旅行記+メモ帳+備忘録、みたいなものです。

 坂本満編集『日本の美術 135 南蛮屏風』(S52.8/15,至文堂刊)

を古本屋で見つけて購入しました.800円也.それにしても,南蛮屏風洛中洛外図屏風よりも多く残っているみたいですね.時々新発見のものも出てくるようですし(→例えばここ参照)
南蛮屏風には南蛮船が欠かせないのですが,その南蛮船の舷側や船尾に小室が描かれていることがあって,よくそこに南蛮人が寝転がっています.それがおもしろくて,こいつ何者?などと思っていたのですが,この本でもその由来など今ひとつわからないようです.興味深い細部の一つとして挙げ,「風俗画のもつ遊興性の一つの反映だろうか」と推測しているぐらいでした.ならば,私が...(←無理無理).
巻末に南蛮屏風一覧表がありますが,すでに所蔵者が動いていたりで,どれがどれだか,ちょっとわからない.例えば,川村記念美術館所蔵の6曲半双の南蛮屏風は掲載されていない.新出? それとも,個人蔵が動いたか?う〜ん.という感じです.きっと最新の一覧を研究者がまとめていると思いますが...
以上,ちょっとぶーぶー言っていますが,実はけっこうおもしろくて,楽しんで読んでいます.
あと,この本と直接関係ないのですが,大阪の中津にある南蛮文化館は現在も活動しているのでしょうか?