かけらを集める(仮)。

日記/旅行記+メモ帳+備忘録、みたいなものです。

 MOTコレクション 1920年代の東京/1960年代以降の美術 (東京都現代美術館・常設展示)

地下鉄東西線木場駅から,木場公園を抜けて,東京都現代美術館まで歩きました.冬枯れの公園を歩いていると,空からなにやら冷たいものが降ってきます.見上げると,青空のところどころに黒い雲があって,ほんのわずかばかりの雪がそれが雪だとはわからないほどかすかに降っています.もっとも今年初めて見たこの雪もわずか数分のうちには止んでしまいましたが.
久しぶりの東京都現代美術館です.今回は企画展ではなく,新しくなったという常設展示『MOTコレクション 1920年代の東京/1960年代以降の美術』を見てきました.
1920年代の東京」の部分は3Fの10〜12室を使った小特集で,版画集《新東京百景》(恩地孝四郎,諏訪兼紀,平塚運一,川上澄生,深沢索一,藤森静雄,逸見享,前川千帆.100枚1組.1929〜32)全点とアバンギャルドの画家(柳瀬正夢,神原泰,中原實),当時アメリカに渡り,彼の地で活躍した画家(清水登之,石垣栄太郎ら)の作品がそれぞれ数点ずつ展示してありました.
「1960年代以降の美術」は,まあ,現代美術になるわけですが,デイヴィッド・ホックニー(2室.今回は版画による組作品数点を展示),横尾忠則のN市(兵庫県西脇市.横尾の故郷)の写真をもとにした〈Y字路〉シリーズや小沢剛の〈地蔵建立〉シリーズが印象に残りました(ともに7室).