かけらを集める(仮)。

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 広重富士三十六景の世界  (三菱東京UFJ銀行貨幣資料館) 

歌川広重(1797〜1858[寛政9〜安政5])の最晩年の揃物「富士三十六景」を中心とする展示.「富士三十六景」は,江戸をはじめとする周辺各地の富士山が見える風景を描いた竪絵のシリーズで,目録とも安政6年(1959)蔦屋吉蔵を版元に刊行(本編の改印が安政5年,目録が安政6年).
全体的にはややおとなしい感じのシリーズですが,それでもいくつかの作品で強調される山や岩などの量感表現が印象的でした.例えば《伊勢二見ヶ浦》の夫婦岩や《房州保田ノ海岸》の岩場の岩皺などに見られる執拗に繰り返される線や形,あるいは極端な陰影など,とてもおもしろかった.
この他に三代歌川豊国による広重の死絵,北斎富嶽三十六景」(復刻版)からの抜粋などが出ていました.
【メモ】三菱東京UFJ銀行貨幣資料館 2006.7/18〜8/31 無料
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