かけらを集める(仮)。

日記/旅行記+メモ帳+備忘録、みたいなものです。

札幌

  • 札幌に行ってきた。今回は、北海道博物館で開催の「夷酋列像 蝦夷地イメージをめぐる人・物・世界」という展覧会を観ることが目的だった。これ以外、特にこれを観たい、ここに行きたい、ということもなかったので、いつもとは違って、あまり厳密にスケジュールも立てずに出かけることにした。漠然と、札幌周辺の観光を考えていたのだが、だいたいその通りとなった。
  • 最寄り始発4:15発のバスで成田空港に向かう。始発に乗るのは久しぶり。LCCの関西行きの最初の便の出発時刻が遅くなったので、利用しなくなった。T3ができてからは初めてか。もともと始発バスはT2にしか停車しなかったが、T3ができたことに伴い、T3→T2と停車するようになっていた。今回は、珍しく女性の運転手さんだった。乗客は2人。定刻より早く5:10頃にT3に到着。
  • ヴァニラエア903便7:35発に乗るのだが、受付開始は90分前からなので、ずいぶんと待ち時間がある。つい、フードコートで朝飯なぞを食らってしまう。リンガーハット皿うどん648円。ダメだ。
  • ヴァニラの自動チェックイン機で受付を済ませる(ピーチ同様、予約番号で可能)。後方の窓際席だった。なお、行きの機中はがらがらだった。荷物検査を済ませ、出発ロビー(といってもすぐ近くの150D。ここからバス移動)へ。搭乗時刻まで、ジェイムス・ティプトリーJr『老いたる人類への讃歌』の続きを読むなど。ヴァニラは優先搭乗→後方窓際→後方通路側→前方窓際→全員という順での搭乗。
  • 成田空港7:43離陸、新千歳空港9:03着陸、9:10飛行機を降りる。今回は時間的に余裕があるので、空港で旅行案内所を探し、パンフや地図を入手するつもりだったのだが、結局、見つけられず、新千歳空港駅9:33発の快速エアポートの乗車した。
  • 新さっぽろで下車し、地下鉄に乗り換えようと思っていたのだが、ちょっと思いついて、結局、札幌駅で下車。SUICA1080円。札幌駅でSUICAを補充しておく。また、駅の観光案内所で地図や案内などを入手する。
  • JR札幌駅からは徒歩で移動。まず最初の目的地の、三岸好太郎美術館へ、ぶらぶらと向かう。少し雲があるものの、おおむね晴れて、いい天気だ。千葉に比べると、さすがに寒いが(持参のダウンを着た)、日があるので、それほどでもない。
  • ローソンでコーヒーと悪癖のドーナツを買い、赤れんが庁舎前の通りのベンチで、小休憩。地図を広げ、道筋を考える。
  • 赤れんが庁舎は、人が多かったので(ほとんどがアジア系外国人観光客)、今回は通り抜けるだけ。大通公園に向かう。前日ゑさんの「大通公園でとうもろこし」のつぶやきを見て、できたらオレも食べたいとばかりに行ったわけだが、平日だからか、とうもろこしを焼く露店はまったく出ていない。とうもろこしはダメだった笑。ところどころの美しい紅葉を観つつ、ぶらぶら大通公園を西に歩く。前回来たときは、ちょうど公園全体でビール祭りをやっていて、公園の本来の姿は今ひとつわからなかったのだが、今回は、記念碑や銅像なども含め、スペースごとにいろいろ観ることができた。

  • 北海道立三岸好太郎美術館・特別展「ワンワンワンッダフル! あの犬に会いたい」と、常設の三岸好太郎の展示を観覧。ちらしのプリントアウト持参で、団体料金に優待。三岸好太郎美術館は、知事公邸のある庭園の一角に建てられた小さな美術館で、札幌出身の夭折した画家、三岸好太郎(1903〜1934)の作品が、画家でもある節子夫人から一括寄贈されたのを契機に作られた。特別展は年に1回のペースで開催。今回は犬をテーマに、三岸好太郎の作品はもとより、近世期(芳中の絵手本や八犬伝の浮世絵)から、奈良美智小林孝亘、三沢厚彦などの現代の人気作家の作品までを集めた展覧会で、規模は中規模だったが、意外に(と言ったら、失礼だが)見応えのあるものだった。
  • 知事公邸の庭園は、庭園の中を小さな流れが走り、植栽もきれいで、また、芝地もある、とても美しい静かな場所だった。ここは観光地的には隠れた穴場らしく、地元の人が昼休みに(ちょうど昼時だった)ちょっと気分転換に訪れたり、お弁当をひろげたりしていた。今回は割愛したが、知事公邸も内部公開していた。

  • 西15丁目で市電に乗り、ロープウェイ入り口で下車。170円(均一料金)SUICA。一日券(どサンこパス、という)を利用しようと思っていたのだが、これは土日祝日のみ通用だった。ここで無料シャトルバスに乗り換え、札幌もいわ山ロープウェイ山麓駅まで。5分くらいか。500mほどなので、歩いてもよかったのだが、道がわからないので、バスを利用。山麓駅で、さっぽろセレクトAという、観光施設の優待チケット2300円を購入。Aは札幌もいわ山ロープウェイ山麓-山頂の往復チケット(1700円)と、他に2カ所を選んで入場できるというもの。他には、北海道博物館の常設展と北海道開拓の村の入場券を選んだ。
  • まずロープウェイで、中腹駅まで行き(5分ほど)、ここでミニケーブルカー(もーりすカーの愛称。もいわ山+りす、らしい)に乗り換え、2分ほどで山頂駅まで。今回は、天気もいいので、中腹から山頂までは、自然観察歩道を歩いてみた。すがすがしくて気持ちがいい。ところどころの眺望もよかった。20分ぐらいで歩けるところを、30分ぐらいかけて歩いた。道は舗装され、歩きやすく整備されていた。ふつうのスニーカーで充分登れる。
  • 頂上のベンチで一休みした後、展望台へ。ここからの360度の眺めは素晴らしかった。夜景が云々されている札幌の市街地方面だけではなく、石狩川の河口や運河も見え、山川冬樹さんのカヌーを思い出す。また、反対方向の山の景色も素晴らしかった。
  • 帰りは、もーりすカー、ロープウェイ、シャトルバスと乗り継ぎ、再び市電に乗車。ロープウェイ入り口からすすきのまで。170円SUICA。この後、適当なメシを食らって(またしてもグルメなし笑)、地下鉄で札幌まで(200円のところ、市電乗り継ぎで120円)。
  • まだ時間が早いので、北大キャンパスを再訪。前回は雪で覆われていたが、今回はところどころの紅葉に目を引かれる。夕暮れ時のキャンパスを散策。博物館は改修工事で長期休館中だった。キャンパスを抜け、北18丁目駅近くのホテルにチェックイン。
  • ホテルメッツサッポロ。普通のシングルルームだと思ったら、長期滞在者用の部屋で、キッチンや洗濯機乾燥機まで付いていて、とても広い。お湯の出もよく、Wi-Fiも順調。ウォシュレットがないのと、壁が薄くて、音がダダ漏れなのがやや難。隣にコンビニあり。3500円。朝食なし。楽天トラベル。
  • 風呂につかり、かなり歩いたのが効いたか、すぐに就寝。夜中に目が覚めて、しばらく寝付けなかったが、壁が薄くて音楽をかけることもできない。