かけらを集める(仮)。

日記/旅行記+メモ帳+備忘録、みたいなものです。

ウースター・グループ「初期シェーカー聖歌:レコード・アルバムの上演」(スパイラル・ホール)

出演:シンシア・ヘッドストロム、エリザベス・ルコンプト、フランシス・マクドーマンド、ビビ・ミラー、サジー・ローチ/マックス・バーンステイン、マシュー・ブラウン、モデスト・フラコ・ヒメネス、ボビー・マクエレバー、ジェイミー・ポスキン、アンドリュー・シュナイダー
演出:ケイト・ヴァルク
※「Sound Live Tokyo 2016」のプログラムとして。

76年にリリースされた「初期シェーカー聖歌」というアルバムに基づくパフォーマンス(「レコードの上演」)。ちなみに、ウースター・グループは本作以前にも2作ほど、レコードの上演も行っている。
前半は女性(ばあちゃん)4人と男性2人(1人は解説、もう1人はレコードの再生)によるレコード(のA面)の再現(に加えて、解説、というかレコードのジャケット掲載の解説の朗読がつく。レコード再現には、わずかにパフォーマンスがついたものもあり)、後半は女性のパフォーマー5人(前半の女性4人にもう一人加わる)と男性のパフォーマー4人(レコード再生担当と他に3人)によるダンスも加えてのパフォーマンス(振付は新しくつけたものか?)。最後にB面からお別れの曲?を演奏して終了。約60分。
初期シェーカー聖歌は、伴奏のない歌だけだが、素朴で美しく力強い。そのほんの一部を収録した76年リリースのレコード/録音物に基づいて、再生装置/機械ではなく、生の声・生の身体で再現すること。そして、ダンス込みへと再拡張し、現前させること。「不正確な」身体のゆらぎといった「ノイズ」の生々しさをともなって。ゴーストが肉体を通して立ち現れる。