六本木交差点の、本郷新《奏でる乙女》

戦後9年間に及んだ六本木・麻布地域の区画整理事業の完了記念に、1954年（昭和29）4月、初代の《奏でる乙女》像が設置された。初代はコンクリート像だった。1962年（昭和37）に地下鉄日比谷線の工事のため、近くの三河台公園に移転したが、いたずらなどのため、初代コンクリート像は破損してしまう。1975年（昭和50）5月、第1回六本木祭開催を記念して、2代目の《奏でる乙女》像が青銅で建立され、再び六本木交差点に設置。この像は、地下鉄大江戸線工事の際に、倉庫に一時収蔵されたが、2000年（平成12）12月、台座を新にして、三度、六本木交差点に戻ってきた。