かけらを集める(仮)。

日記/旅行記+メモ帳+備忘録、みたいなものです。

彫刻放浪:市川編(2)

  • 市川市の野外彫刻をいくつか探ってきた。市川編のその2である。今回は、下総中山から本八幡あたりを探った。まずは、京成線の最寄り駅から鬼越駅まで移動。駅から千葉街道に出て、真間川を渡ってすぐの緑地に、最初のお目当ての彫刻、大須賀力《回想》があった。



大須賀力《回想》(1991/1992.3建立)

  • 鬼高遺跡公園の野外彫刻 続いて、総武線の高架をくぐり、ニッケコルトンプラザの中を抜けて、鬼高遺跡公園へ。ここの彫刻は、たまたまgmで見つけたのだが、全部で4基あった。ここは古墳時代後期の遺跡跡を公園にしたところで、1988年7月に市川市の指定史跡になっている。公園もだいたいその頃整備されたようだ。彫刻はブロンズと石彫が各2基設置されていたが、全くメンテはなされていないようで、うち、2基からは銘板も失われていた。ちょっと残念な感じ。



渡辺成良《'88バレリーナ》。特に制作年などは記されていないが、タイトルに「'88」とあるので、1988年の作だろう。



石彫の裸婦像。作者など、不詳。



ブロンズの少女像。作者など、不詳(像の足下に「Toru」のサイン)。写真ではわかりづらいが、台座に銘板の跡があった。



西川淑雄《時のはじめに》

  • 千葉県立現代産業科学館前の野外彫刻



高田洋一《好奇心の門》(1994.1)。石でできた門の上にある赤い部分は風でゆっくりと動いている。


高田洋一《不思議のたね》(1994.1)

  • 市川市生涯学習センター(メディアパーク市川)の野外彫刻 千葉県立現代産業科学館に隣接する複合施設で、中央図書館、こどもとしょかん・こども館、文学ミュージアム、教育センター、少年センターが入っている。エントランスに福田繁雄デザインの壁画がある他、いくつか、大型の彫刻/モニュメントが設置されていたが、うまく写真が撮れなかったので、今回は大須賀力作品だけ掲載。



大須賀力《ママ・・・ご本をよんで》(1998)

  • 市川市文化会館 生涯学習センターから少し距離はあったが、文化会館まで歩く。いや、暑くて、まいった。ノックアウト寸前で、たどり着く。入口前にも野外彫刻、原武典《水の中の太陽》(1985.5)があったが、逆光でうまく撮れなかったので、これについては次回を期したい。ちなみに、市川市文化会館は1985年11月開館。エントランス・ロビーに大須賀力作品があった。ロビーで一休みした後、最後の目的地に向かう。県道6を本八幡駅方向に歩くと、最初の交差点にスーパーがあったので、つい吸い込まれてしまう苦笑 それはそれとして、この交差点を渡ったところに、平和祈念の小さな少女像があった。



大須賀力《歓》(1985)


渡辺成良《地球・平和・未来 平和の祈りをこめて/未来(みき)ちゃん》(2005.3設置)。アメリカ・ソビエトに桜の苗木をおくる会が、アメリカ合衆国カリフォルニア州ガーデナ市(1983.7)、ソビエト社会主義共和国連邦ナホトカ沿海地区(1984.3)、日本市川市市川市立大和田小学校(1985.3)と桜植樹を行い、その20周年記念碑として、大和田小学校近くのこの地に設置されたようだ。

  • 市川市八幡市民会館(全日警ホール)前/葛飾八幡宮参道横の野外彫刻 文化会館から15分弱で到着。いや〜、暑い暑い。まずは葛飾八幡宮に参詣し、八幡市民会館前(というか近く)の、2基ある野外彫刻を観覧。先頃、八幡市民会館は建て直され、しばらく、この2像は観られなかった(?)ようだが、再オープンもしたようなので(2017年3月1日)、今日の最後に訪ねることにした。この2像の設置場所について、市川市街かど野外彫刻のリストには、「市民会館」とあるのみで、それがどこかわからず(ネーミングライツで「全日警ホール」と呼ばれるようになったので、なおさらわからん!)、探すのにちょっと苦労したが、まあ、なんとか、観覧できた。全日警ホール内には、第一展示室として、中山メモリアルギャラリーがあり、ここで市川市の所蔵の美術作品などが展示されているのだが、今回は時間切れで観られなかった。あまり大きな展示室ではない模様。帰路は、本八幡駅から最寄りまでJRで帰ってきた。



大須賀力《蒼空へ 自由、愛、平和》(1989設置)



《浮谷竹次郎先生》(1967/1967.4設置)。像の制作は、藤野舜正(後の天光)。浮谷竹次郎氏胸像建設委員会による。浮谷竹次郎(1887-1965)は、市川市の初代市長で、8期22年にわたり市長を務めた。レーサーの浮谷東次郎のおじさん。

市川市の野外彫刻