神戸(承前:8月26日の続き)
- 大倉山公園周辺と「みどりと彫刻のみち」の野外彫刻
大倉山公園の、伊藤博文像台座。伊藤博文像は1911年10月建立で、同時期に大倉山公園も開園(大倉喜八郎が公園として公開をすることで土地などを寄贈した)。像はフロックコートを着た伊藤博文が憲法草案を手にするものだったとのこと。像は例によって、太平洋戦争中に供出され、溶けて消えた。台座は武田五一の設計によるもの。
>参考:神戸市 彫刻の街こうべ みどりと彫刻のみち
大倉山公園・エントランス広場の、田中毅《天空の門にて(詩人 '91)》。神戸国際港都建設事業生田地区復興土地区画整理事業完成記念(1990.9完成)に建立。
神戸文化ホール横広場の、和田真澄《海風》(1973)
同、円鍔勝二《タイトル不詳》(1966/1966.10.24設置)。株式会社大丸が設置。
同、新谷英子《灯(ともしび)》。神戸市婦人団体協議会の寄贈。神戸市立婦人会館の機関誌「婦人神戸」300号を記念して建立。
同、新谷秀夫《愛 “ゆたかな心”》(1974.12設置)。神戸市婦人団体協議会の寄贈。銘板に「100,358人の主婦の善意 ここに集う」とある。募金による建立か。
神戸市中央体育館前の、新谷琇紀《RAGAZZO》(2000)。時計塔自体は、《希望・夢》という名称で、2000年6月に、神戸市婦人団体協議会が創立50周年を記念して、寄贈。
同、新谷秀雄《美と力》(1971.4.14設置)[左]と新谷秀雄《若い力》(1976.11.3設置)[右]。《美と力》は、神戸市婦人団体協議会が創立20周年を記念して神戸市に寄贈したもの。《若い力》は神戸青年会議所が日本青年会議所第15回全国会員大会開催を記念して神戸市に寄贈したもの。
同、澄川喜一《そりとそぎのあるかたち》(1981設置)※みどりと彫刻の道
同、河口龍夫《石とパイプ》(1971設置)※みどりと彫刻の道
みどりと彫刻の道の、今井由緒子《1975設置》。神戸市中央体育館・湊川神社の西側の道に「みどりと彫刻の道」の名称で、神戸市によって野外彫刻が設置されている。以下、道路沿いの作品を北→南の順に掲載。
同、廣嶋照道《少年の日》。もと「花と彫刻の道」のうち、1986年、加納町4丁目に設置されたものが、何らかの理由で現在地に移設されたようだ。移設時期、理由など、詳細は不明。神戸市の「花と彫刻の道」該当欄には「本作品は撤去いたしました。」とだけある。
同、桜井祐一《若い女》(1973設置)
同、廣嶋照道《霧笛》(1981設置)※第1回神戸新進彫刻家の道大賞展・優秀賞
同、松本雄治《天翔ける女神》(1981設置)※第1回神戸新進彫刻家の道大賞展・優秀賞
同、佐藤忠良《子供》(1975設置)※《二歳》と同じ作品か?
同(神戸市男女共同参画センター前)、廣嶋照道《あのね》(1992設置)※左側少し離れたところにもう1基あり、2基で1組の作品。写真を撮り忘れた。
同、壺井勘也《シーホース》(1985設置)※神戸具象彫刻大賞展'85・優秀賞
- 王子公園/灘の野外彫刻
>参考:原田の森ギャラリー 施設概要
神戸市立王子動物園正面ゲート前の、《働く少年の像》。制作は朝倉響子。
神戸市立王子スポーツセンター前の、柳原義達《すこやか》(1979)
原田の森ギャラリー・前庭の、最上壽之《イキハ・ヨイヨイ・カエリハ・コワイ》(1976)
同、エミリオ・グレコ《水浴の女ー大・7》(1968)
同、島根紹《息をせずに生きる方法についてシリーズ》(1985)
同、渡辺豊重《スウィング86-02(大空に向かって)》(1986)
JR灘駅北口広場の、中岡慎太郎《セレナード》。第6回神戸具象彫刻大賞展・優秀賞。
同、北島一夫《バイブレーションII 歓喜》
JR灘駅南口広場の、加藤昭男《風の中》(1987)