彫刻放浪:袖ケ浦体育館の舟越保武など
- 数日前、Google Mapsで、習志野市の公園や公共施設に野外彫刻やモニュメントがないかなとチェックしていたら、習志野市袖ヶ浦体育館の前に立っているブロンズの男性像(股間若衆)の画像を見つけた。詳細はわからないが、見覚えのある作品だ。どうも舟越保武作品らしい。ということで、この像を観に行ってきた。手持ちの展覧会図録の年譜や作品集に記載のない作品だ。
- 習志野市の舟越保武作品については、2018年1月31日に、習志野市役所前の《真心》、習志野文化ホール(ホワイエ)の《鳩を持つ少年》の2基を観に行っている(他には、舟越桂のブロンズの男性像など。→ここね)のだが、他にも、設置されていたのだなと、ちょっとうれしくなる。ことによると、まだ他にもあるかもしれない。
せっかくなので、市役所前に立ち寄る。千葉県習志野市役所前の、舟越保武《真心》(1969作・設置)。1年ぶりね。
森田伸《ひだまり》(1979.11設置)。銘板の後ろに、学区緑化推進事業、とあり。旧市役所(解体されていなかった)横のハミングロード入口近くに設置してあった。
袖ケ浦体育館前の、舟越保武《歌暁風》。台座には「歌暁風」の他には何も記されていなかった。なので、設置年や経緯などは不詳。袖ケ浦体育館は1972年建設なので、それ以降の設置ではある。ちなみに、体育館に隣接する建物の名前が「暁風館」というらしい。また、本作は、盛岡で観た《青年》と同じものと思われる(→ここ)。盛岡の《青年》は1983年7月16日に盛岡駅前の中央緑地帯に設置されたもので(駅前再開発のため、後に現在地に移設)、もともとは1973年作を手直ししたものとのこと(『舟越保武 まなざしの向こうに』[2014.10・求龍堂]所収の年譜による)。