かけらを集める(仮)。

日記/旅行記+メモ帳+備忘録、みたいなものです。

函館




  • 6:30頃起床。身支度をして、2Fの食堂で朝食。品数は多く、味の方はまあまあ。昼食を食らう時間があるかどうかあやしいので、たらふく食っておく笑 部屋に戻り、荷造りをして、チェックアウト。水筒も今回は小さいので、荷物は預けずに持っていくことにした。
  • 今日の移動は、主に市電とバスになるので、市電・函館バス共通1日乗車券を利用した。1000円。ホテルのフロントで購入。磁気カードで、降車の度に、リーダを通すのが面倒だったが、なかなか使いでのあるものだった。多少の特典もある(利用しなかった。なお、ネットに特典の詳細情報は未掲載だった)。
  • 函館駅前から谷地頭駅行きに乗車。終点の谷地頭まで。15分弱。乗客は観光客も多いが、途中の十字街でほとんど降りた。谷地頭駅からは徒歩で立待岬まで歩く。15分ほど。風が少し強い。道筋に看板があり、迷うことはない。途中、墓地を通り抜ける。朝早くだが、秋のお彼岸なので、墓参する人がちらほら。墓地の中には、石川啄木一族の墓もあった。起伏のある道を抜けると、岬の出て、眺望が開ける。岬は遊歩道のある公園になっている。一回りする。気持ちのいい風景だ。朝早いせいか、ほとんど人もいない。






  • 帰りも同じ道をたどる。函館山の登山道の案内板があって、ちょっと登りたい気もしたのだが、今回は準備をしていないので、大人しく電停まで戻る。
  • 谷地頭電停から2駅ほどの宝来町電停で下車。ここから歩いてロープウェイの麓駅に向かう。駅の近くに高田屋嘉兵衛のりっぱな銅像が立っていた。
  • 坂を上がるようにして、ロープウェイの駅に。9:00頃到着。でも、誰もいないし、閉まっている。ここで失敗その1。ロープウェイの運行は10:00からで、まだ1時間もある。函館山からの眺望は、世界の三大夜景に数えられるだけあって、どちらかというと夕方から夜にかけてがピークのようで、あまり朝型ではないようだ。函館バス函館山登山バスも基本的に夕方からの便が多い。おっさんひとりで夜行ってもあれだなと、昨夜行かなかったわけだが、無理しても行っておいたほうがよかったかもと、少し反省(あくまでも少し、ね)。1時間も待っているのはいやだし、次の予定を向かうことする。
  • 日暮通りを抜け、函館ハリスト正教会(ここも聖堂の中に入れるのは10:00からだった)→大三坂→八幡坂と坂の風景を楽しみ、旧函館公会堂→元町公園/旧北海道庁函館支庁庁舎(函館市写真歴史館)など→基坂函館市旧イギリス領事館と回る。いずれも外観のみの観覧だが、次に函館に行く機会があったら、次回は、公会堂の内部を見学したい。
  • 坂を下り、函館市北方民族資料館を観覧。300円。常設展示を中心に、小さい企画展を併せて観ることができる。
  • 今回はパスしたが、この周辺には博物館・資料館がいくつか散在している。函館市文学館、市立函館博物館郷土資料館(旧金森洋物館)など。北島三郎記念館とかもある。まあ、機会があったら今度ね。
  • 市電で、末広町から函館駅前に移動。函館駅前バスターミナル④から11:15発の「五稜郭タワー・トラピスチヌシャトルバス」(ちなみに、このバス以外に、修道院のすぐ近くまで来るバスはない。また終バスも早めなので要注意!)に乗車。11:50頃、トラピスチヌ修道院に到着。修道院前が公園になっており、旅行者向けの資料館などがある。修道院そのものについては、司祭館の外観を見学できるのみ(って、そもそも修道院を見学する云々があれなのだが)。30分もあれば、だいたい見学ができる。団体客も多く、中国人の団体が幾組も来ていた。12:26発のバスで五稜郭タワー前まで。20分強。
  • 五稜郭タワー前で下車する。人が多い。と思ったら、今日は休日であった。五稜郭は後回しにして、メインの目的である。北海道立函館美術館へ。
  • 北海道立函館美術館 「道南の美術セレクション」、「蠣崎波響展」などを観覧。蠣崎波響展は、美術館の開館30周年を記念して新しく購入した蠣崎波響《名鷹図》を中心に、この他の館蔵の波響作品4点に加え、函館市立図書館、函館市立博物館の所蔵を加えての展覧会。展示替えもあり、規模もそれほど大きな物ではなかったが、なかなかおもしろかった。《名鷹図》はいわゆる架鷹図だが、止まり木の下に蝦夷錦が架けられているあたりが、エキゾチックで波響らしかったんだなと。花鳥画が南蘋派の影響下に制作されたことは改めて指摘するまでもないことだが、唐人物画が数点あり、これがちょっと芦雪の後期のものになんだか似ている。詳細に比べるとおもしろいかもしれない。函館美術館は、その立地から、道南ゆかりの作品の収集がコレクションの柱になっているが、「道南の美術セレクション」はその成果を示す展覧会。近代〜現代の、函館を中心とする道南ゆかりの作品が集められていた。長谷川潾二郎の数点がうれしい。知らない画家の作品がほとんどだった。
  • さて、函館美術館でちらしの類をチェックしていると、「蠣崎波響作品展示中!」と書かれた市立博物館のちらしが目に入る。ちらしによると、12点ほどの作品名が掲載されている。会期は、9月17日から11月6日とある。ということは、ちょうど今会期の最中ではないか。旅行前に、市立博物館のサイトもチェックしたので、どうして気づかなかったのかは?であるが(それはHPにはこの展示の情報が掲載されていなかったから...帰宅後再チェックした)、とにかく行くべしだ。と、予定を慌てて組み替える(これが大失敗の始まり...ちらしをもっとよく見るべきだったと...これは後の反省)。
  • とりあえず、隣の函館市北洋資料館はパスとし、五稜郭をひとまわり見学する。人が多かった。
  • 五稜郭公園前電停まで歩き(五稜郭からけっこう遠い)、市電で、青柳町まで移動。30分弱。
  • 函館公園を通り抜けて、市立博物館へ。函館公園はけっこう古い由緒のある公園のようで、新しく整備されているが、小さなこども遊園地「こどものくに」があったり、旧博物館の建物が保存されていたりする。さて、市立博物館へ来たわけだが、どうも人がいない。と、なんと博物館、閉まっているではないか! 今日はは休館とある。う〜む。これは少なからぬショック! 月休の、しかも展覧会開催中の博物館がどうして休日の22日木曜日に閉館なのよ、といささか?も沸いてくるが、いかんともしがたい。たしかにちらしを改めて見ると、小さく22日は休館とある。不注意もあったとはいえ、これはないよな、と愚痴の一つや二つこぼしたくなるところ。
  • なかなかあきらめもつかないが、まあ、公園内をひとわたり見学してまわり、さて、これからどうしたものかと悩むが、いまいちやる気も起きない。ここから、いろいろと迷走するわけだが、これはもういいので、ここには書かない。とにかく、少し早いが、空港へ向かったのであった。
  • 函館駅から函館空港へは函館帝産バスシャトルバスが便利(420円)。時間も20分ほどで、本数も多い。一日乗車券の類の使える函館バス函館駅から空港までのバスはほとんどない。五稜郭地区からとびっこという路線バスが出ているが、旅行者には路線・バス停がわかりづらく、時間もかかるし、時間も読めない。シャトルバスもそれほど高くはないので、シャトルバスを利用した方がいいと思う(というのは、利用しての痛切な実感笑)。
  • で、函館空港。ここは初めて利用する。お土産店は充実しているが、食事をするところはいまいち。やっぱり函館市内で何か食らうべきだった。念のために買って置いた、コンビニおにぎりでごまかすこととする。
  • 帰りはJAL588(767-300)に搭乗。使用機材の到着遅れのために、10分ほど遅れるが、まあ、無事に搭乗、離陸、着陸、降機。羽田空港からはモノレール→JRと乗り継ぎ、帰宅する。
  • 今回は反省の多い旅だった苦笑