かけらを集める(仮)。

日記/旅行記+メモ帳+備忘録、みたいなものです。

大分



大分市美術館からの眺め。木の左横に由布岳が見える。

  • 7:30、起床。身支度をして、1Fの朝食会場へ。品数が多く、けっこうおいしい。和食寄りのメニューを食らい、腹一杯。デザートにパンケーキなども。食べ過ぎである。部屋に戻り、一休みして、チェックアウト。前にも書いたが、フロントが、ちょっともたもたしたのが、残念。
  • 駅までは、散歩を兼ねて、少し遠回りをする。大気が清冽で、気持ちがいい。
  • 9:25発大分行の普通列車に乗車。1両編成。豊後国分に定刻の10:07に到着。最初の目的地の大分市歴史資料館は駅から歩いてすぐ。常設展を観覧。200円。


これに乗る。

豊後国分駅


大分市歴史資料館

  • 11:47発の大分行に乗車。この列車、10分ほど遅れて、駅に到着。3両編成。古国府(ふるごう)駅で下車。ここから歩いて、丘の上にある大分市美術館に向かう。途中、伽藍石仏を拝観。(徒歩圏内に他にも岩屋寺石仏、大分元町石仏があったようで、併せて観るべきだったなと。)



向かって左。

中央。

右。

  • 大分市美術館 企画展示室で高校生らの作品展を開催していたこともあり、併せて観てもらおうという趣旨か、この日はコレクション展を無料で観ることができた。展示の目玉は、生誕110年を記念した「佐藤敬展 新制作派協会出品作を中心に」。この佐藤敬の大規模な回顧展を中心に、富春館記念室での「江戸時代の旅と絵画」や、「竹工芸」の展示を観覧。佐藤敬は、ほとんど知らない画家だったのだが、戦前・戦中・戦後と画風を変えつつ、画家として生きていくさまが、絵の中でまざまざと観ることができ、それがとてもおもしろかった。個人的には、戦争記録画こそ出品されていなかったが、関連作や戦地でのスケッチなど、戦中の従軍画家としての作品が、やはり興味深い。この展覧会は、大分県立美術館との連携企画で、県美でも、小規模ながら、佐藤敬の特集展示があった。
  • 帰りに、大分市美術館のコレクションの目玉の一つ、富春館コレクションをまとめた図録『富春館作品集』(1999年刊)を購入。少し安くなっていた。富春館コレクションは、戸次で代々庄屋をしていた帆足家につたわる絵画・書跡のコレクションで、多くの文人が当家に立ち寄った。コレクションの核は、田能村竹田や帆足杏雨ら豊後南画の一大コレクションだが、この他にも近世絵画が多数あり、われらが長澤蘆雪も2幅ほどあることを知る。小さな白黒図版ながらよくよく見るに、欠けた「魚」印が押してあるので、晩年期の作品である模様。
  • 外周り少し観て回った後、大分きゃんばす、という100円循環バスで、次の目的地、大分県立美術館へ向かう。最寄りのオアシス広場前バス停で下車。小腹が減ったので、コンビニに寄るなど。

  • 大分県立美術館 コレクション展を観覧。300円。会場は3Fのコレクション展示室。大分に関わる作家の作品展示。竹田など、近世の作品もあり。最後に、佐藤敬の小特集。戦後、フランスに再び渡って後の抽象画が中心。晩年、日本に帰る度に、各地の装飾古墳を観て回ったようだが、そのモチーフが随所に。ところで、同じフロアの貸しスペース?でやっていた展覧会の音がうるさく、落ち着いて見られなかったのが残念。大分県立美術館の建物、いろいろと賞をとったようだが、「音」に関しては、全然ダメ。まあ、これはここに限らない話なんだが。「音」にきちんと対応できている美術館は今のところ皆無なのでは。
  • 歩いてふらふらと大分駅に戻る。いささかつかれた。大分駅・駅前の整備もだいぶ進んでいる。駅前のチケショがなくなっていて、ちょっとあれだったが、アーケード街のチケショで空港行きのバス券を無事購入。1200円だった(ちなみに片道1550円。往復券だと、1枚あたり1300円)。
  • で、まあ、あれなので、五車堂に入り、五車堂ランチ(850円)などを食らう。


これに、ライスとコーンスープがつく。

  • 16:30発の空港行きのエアライナーに乗車。これ、別府北浜に寄っていく便で、ちょっと渋滞があり、10分強遅れて、空港に到着。
  • 帰りの便は、Jetstar GK606便。大分空港19:35発。ほぼ定時どおりに出発し、成田へ定時より10分ほどはやく到着。163ゲート。早く着いたお祝いに?、ロでドーナツなどを買って、食らう。ダメだ。21:25発のリムジンバスに乗車。22:30頃には無事に帰宅。