かけらを集める(仮)。

日記/旅行記+メモ帳+備忘録、みたいなものです。

岩国→広島

  • 7:30起床。身支度をして、1Fの食堂で、朝食バイキング。思ったより、品数が多く、味の方も悪くはなかった。昨夜の岩国寿司がお腹に残っている感じだったので、ちょっと控えめに。意外にもね。8:30頃、チェックアウト。
  • 岩国駅まで歩く。駅、およびに周辺が改修中で、あまりぱっとしない。駅前から岩国バスで、錦帯橋に向かう。20分ほど300円。


岩国駅前。

  • 錦帯橋、往復300円、を渡り、以下、吉香(きっこう)公園→永興寺→洞泉寺→六角亭→吉香神社/錦雲閣→城山花菖蒲園→岩国徴古館→吉香花菖蒲園と回り、再び錦帯橋を渡り、錦帯橋バスセンターに戻る。なお、岩国美術館、ロープウェイ、岩国城などは、省略。飛行機キャンセルで来られなかったときは、岩国美術館で、海北友松が数点展示されていたようなので、今年は友松イヤーだし、入ってみるつもりだったのだが、今回は展示が終わっていて、なし、になった。また、公園内の2箇所の菖蒲園が開いており、ぼちぼちと咲き始めた菖蒲の花を楽しむ。








錦帯橋は1673年(延宝元)に、岩国藩主の吉川広嘉によって架けられた。その後、何度か、架け直され、現在の橋は4代目。


吉香公園の入口に、吉川広嘉の銅像があった。

香川家長屋門岩国藩家老の香川家の表門。

吉川家の墓所。いささか迷路のような…

旧目加田家住宅(重文)。18世紀後半の中級武士の住宅遺構。

吉香神社・拝殿(重文)

錦雲閣。吉香神社境内の南隅にある絵馬堂。明治18年の建築。屋根に鷺がいて、これが全然動かない。辛抱強い笑

城山花菖蒲園。菖蒲が咲き始めていた。

岩国徴古館。1945年(昭和20)3月に竣工。戦時中に建てられた博物館は珍しいとのこと。折しも、「錦帯橋展」が開催中で、展示は、歴史や技術に触れ、なかなかおもしろい。入館無料。

吉川史料館前の、もう一つの菖蒲園、吉香花菖蒲園。

  • 錦帯橋バスセンターからは、広島バスセンター行きの高速バスを利用。950円。12:16発。1時間弱。バスは、しばらく錦川沿いを走ってから、山陽自動車道に入り、五日市インターで下り、いくつかバス停を回った後、広島高速4号線(トンネル)に入り、広島市内まで。広島バスセンターには13:20頃、到着。
  • バスセンター前のエディオンのプレイガイドで美術館の前売りを買おうと思ったら、エディオン本店、改装中で閉まっていた。仮店舗が示してあったので、仮店舗まで赴き、現美の前売り券を無事に購入。
  • ここからは路面電車で移動。紙屋町西→的場町→比治山下。160円。メシ食っていないのに気づき、的場町で乗り換えるときに、7でおにぎりなど。比治山下から山を登り、広島市現代美術館へ向かう。
  • 広島市現代美術館村野藤吾の建築 世界平和記念聖堂を起点に」 没後10年にあたる1994年に京都工芸繊維大学工芸資料館に寄贈された村野藤吾(1891〜1984)の設計原図をはじめとする膨大な資料と、それら資料を調査・研究する「村野藤吾の設計研究会」の成果をもとにした展覧会で、前半は、広島ゆかりの世界平和記念聖堂についての詳細な展示、後半は年代を追って村野藤吾の建築の全体像を、設計図をはじめ、建築模型、建物の写真、椅子などの調度などの展示物によって追う、という内容。前半も興味深かったが、後半で村野藤吾建築の全体像がおおまかにつかめたのがよかった。1時間30分ほど観覧。どこかの大学の建築学生の一群が来ており、熱心に観覧しているなど。
  • 再び比治山を下り、路面電車で、比治山下→皆実町6丁目と移動。160円。懸案の、《平和塔》を観覧。地図で詳しく場所を確かめたはずなのに、間違えて記憶したのか、思っていた場所に見当たらない。ちょっと慌てて、近くの7でWi-Fiを拾おうと思い、7に向かうと、その屋根の向こうに、塔が見えた。無事に到着。どうも南北を間違えて覚えていたようだ。


7に行こうとしたら、金鵄が見えた。

  • 《平和塔》については、以前、ツのTLに画像が流れてきて、興味を持った。そのつぶやきは、広島市内の街角で、こんなものがあった、というような内容で、特に説明があったわけではなかった。グーグルマップのストリートビューで、場所なども確認できたので、機会があったら、行ってみようかなと、その時は思った。その後、木下直之の本を読んでいたら、この《平和塔》のことが出てきて(『世の途中から隠されていること 近代日本の記憶』P70・晶文社・2002)、《平和塔》が、もともとは日清戦争の凱旋碑で、「平和塔」とある部分は、以前は「凱旋碑」となっていたこと、塔の上にあるいささか不格好に見えなくはない鳥の像が金鵄であることなどを知った。《平和塔》のある場所はちょっとした公園みたいな場所になっていて、誰でも入ることができるが、普通ならありそうな、この碑についての説明板みたいなものは見当たらない。現在では、台座の正面に「平和塔」、背面に「昭和二十二年八月六日」と記してあるだけだ。(「凱旋碑」が「平和塔」になるにあたっての経緯、イメージの問題など、木下さんが前掲の本の中で読み解かれている。)金鵄を、もう少し間近で観察したかったが、実際、近隣の建物の屋上や非常階段などからできそうだったが、まあ、これは断念。目を凝らすにとどめた。母子連れが塔の足下で、にぎやかに遊んでいた。





  • 再び電停に戻り、皆実町6丁目→広電広島と移動。160円。これで、今回の旅は終了。何か食べようかとも思ったが、人が多いし、落ち着かない、あまり時間もない。なので、結局、広島空港に向かうことに。新幹線口まで移動して、リムジンバスに乗る。16:40発のバスに乗車。1340円。50kmぐらいあるし、高速道路を走るとはいえ、いつもながら、広島空港までは、遠くて、バス代も高い(まあ、広島が遠い分、三原や尾道にも同じぐらいの時間で行けたわけだが…)。1時間弱で空港に到着。結局、コンビニ弁当で安くあげる。空港メシって、安くないわりにいまいちなんだもん。
  • 帰りは春秋航空のIJ624便。ほぼ定刻どおりの運行で、成田空港T3の到着ロビーには、20:48に出ることができた。さすがにT3発20:50には乗れなかったが、21:25発のバスに乗車。1時間ほどで無事に帰宅。