かけらを集める(仮)。

日記/旅行記+メモ帳+備忘録、みたいなものです。

井の頭自然文化園・彫刻園


井の頭公園を抜けて、井の頭自然文化園の本園まで歩く。ここに来るのは初めて。もうすぐ期限の切れるぐるっとパスを利用して入園する。16:00までなら、分園にも入れるとのことで、そのためのチケットももらった(利用できなかったが)。さすが土曜日、動物園は子ども連れの家族と、デートのカップルで賑わっている。
お目当ては、北村西望(1884〜1987)の作品を展示する彫刻園。西望が長崎市の委嘱を受けて、《平和祈念像》を制作するために、東京都の承諾を得て、井の頭自然文化園の一隅にアトリエを建てた。その後、多くの作品とともに東京都に寄贈され、1958年に彫刻園として公開がはじまった。アトリエの他に、彫刻館A館、B館の3つの建物の中で、《平和祈念像》をはじめとする石膏像や小品のブロンズ像など数多くの作品が展示されている。また、周辺の野外にも多くのブロンズ像・アルミニウム像などが設置されている(室内に展示されている石膏像をもとにしたブロンズ像も含め)。主に戦後から晩年に至る作品が多いようだが、初期の大正期の作品も設置されている。初期の代表作、《怒濤》[1915(大正4)]、《晩鐘》[1916(大正5)]、《光に打たれる悪魔》[1917(大正6)]など。この3作はB館の前に並んでいる。また、3つの建物内では、作品の他、西望の作品についてまとめられた映像も観られるようになっていた(3館でそれぞれ違う内容)。

右から、《怒濤》[1915(大正4)]、《晩鐘》[1916(大正5)]、《光に打たれる悪魔》[1917(大正6)]。