かけらを集める(仮)。

日記/旅行記+メモ帳+備忘録、みたいなものです。

姫路


姫路城。行かなかったんだけどね…

  • 7:00過ぎに起床。身支度をして、1Fで朝食。バイキングで、おかずが多いのがうれしい。タケノコの煮物とか、ハスのきんぴらとか。一度部屋に戻り、一休みしてから、8:00過ぎにチェックアウト。
  • 彫刻放浪 美術館開館が10:00なので、それまでの間、野外彫刻を観て回ることにした。姫路市も野外彫刻の多い町だが、今回は駅から姫路城まで伸びる大手通り沿いや姫路城の南側にある大手公園、北側のシロトピア公園、姫路市立美術館の前庭あたりを観て回る。まずは、姫路駅の南口にあったこれから…


ここには朝倉響子《Mari》が設置されていたが、2014年6月に何者かによって、足首のところから切り倒されるという事件が起こり、現在は別のところに保管されている。再設置の予定とのことだが、駅周辺の再開発のために(現在では再開発はだいたい終わっているようだが)、遅れているらしい。

  • ところで、銅像/野外彫刻が、町中、特に駅前に設置されていると、再開発を理由に、撤去されることがままある。駅前は安住の地ではないのである。もちろん、再開発後に帰ってくることもあるが、モダンな(あるいはポストモダンな)駅前の景観には、いささか古くさい銅像(なにせ、銅像にはインテリジェンスがないそうだから苦笑)は似合わないと判断されてか、別のところに移設されたり、あるいは、倉庫の埃に埋もれてしまうといった事態もなくはないようだ。姫路駅周辺も近時再開発された。北口には、以前は淀井敏夫作品があったようだが、今回は観ることができなかった。戻ってくるのかな? 追記(2018.11.17):姫路駅駅北口にあった淀井敏夫《希望》は、駅前の再整備にともない、2012年7月に姫路港に移設されたとのこと。gmでも確認できる。
  • さて、大手前通り大手前通りには、道路の両側、歩道に適当な間隔を置いて、主に人物具象(やはり、女性像が多い)の銅像が多数設置されている。行きは東側を、帰りは西側を観ることにした。ただ、大手通りの歩道の南半分で再整備工事が行われていて、あまり落ち着いて観ることができなかったのは、ちょっと残念。(このあいだの大阪・神戸に続き、連敗中笑) 以下、大手通り東側の中からいくつかを(いつも同じような作家の作品になっていまいますが…)。


本郷新《裸婦坐像》。本郷新の野外彫刻は全国に散在するが、今回で、姫路市の3作品を制覇笑 がんばるぞ!



佐藤忠良《ブーツの娘》(1984

  • 続いて、大手前公園へ。公園の北側にいくつか銅像が設置されている。



でたっ!北村西望!!! 北村西望《こんにちは》(1918/1989設置) aka《将軍の孫》、《健ちゃん》。こんどは《こんにちは》というタイトルで、登場。その名前の由来は、西望自身による説明板が隣に設置してありました。姫路郷友会の寄贈。

新谷秀雄《想》。白鳥とレダ

  • で、正面に美しいお城が見える。吸い寄せられるように、近づくのであった。今回は姫路城はパスの予定だが、まあ、お城の近くを抜けて、姫路市立美術館へ行こう。と、思ったのだが、工事中で抜けられない。やむなく、迂回して、美術館に向かう。



迂回の途中で立ち寄った姫路護国神社では、新年万灯祭の準備中だった。

  • 姫路市立美術館前庭 姫路城や赤レンガの美術館を背景に、主に人物具象の彫刻が設置されている。彫刻もよくメンテされていて、とてもいい感じ。美術館の野外展示の中でも、ここはかなり好きだなと。ベスト5に入れたいくらい。ちなみに、(今のところの)オレのベスト3は、国際芸術センター青森、霧島アートの森、金津創作の森かな。では、姫路市立美術館前からいくつか。



本郷新《花束》(1971) 2基で一対の作品。もともとは札幌五輪のときに、真駒内公園の近くの五輪大橋を飾る彫刻として作られた。姫路市美術館の《花束》はスケールダウンしたもの。手前から向こうに風が吹いている。


木内克《エーゲ海に捧ぐ》(1972)


こちらは、先日行った三ノ宮の東遊園地の《エーゲ海に捧ぐ》。


アントワーヌ・ブールデル《モントーバンの戦士》(1898〜1900) 大迫力!



淀井敏夫《海と鳥と少年》

  • 姫路市立美術館永井一正ポスター展」 質的にもだが、量的にとにかく凄かった。なにせ600点超の永井一正のポスターが展示されている。永井一正のポスターこんなにまとめて観たのは初めてのことだ。展示は、第1章 永井一正展のポスター、第2章 ポスター・デザイン、第3章 ライフ Life、の3章構成。「ライフ」シリーズのみならず、動物を描いたポスターがいいな。7、80年代のポスターは、けっこうスピリチャルな感じのものが目立つのもおもしろい。富山県立近代美術館関連のポスターを一手に引き受けていたらしく、そのポスターが多かった。新国立劇場のポスターは少なめだったな。図録1620円
  • 再び、彫刻放浪



シロトピア公園の、桑原巨守《風と花》(1975/1989設置)。


そして、サックスおじさん登場!なにも天気がいいからって、フル○ンでなくてもいいじゃないか。大手通り西側の、黒川晃彦《帽子を被ったら歩いてみよう》(1989設置)。

  • 山陽鉄道で、姫路→手柄と移動。150円。ここから歩いて、手柄山公園へ。


太平洋戦全国戦災都市空爆死没者慰霊塔



今回2点めの北村西望! 手柄山中央公園の、北村西望姫路市名誉市民 石見元秀之像》(1981)。石見元秀は、戦後復興期に、姫路市長を務めた人物。


姫路市文化センター前の、山脇正邦《飛翔》。

  • 手柄山公園からふらふらと歩いて姫路駅に戻る。
  • 18きっぷ利用で、関西空港に向かう。昨日のことがあたまにあるので、予定より幾分早めの電車に乗車する。姫路14:27新快速→15:28大阪15:38空港快速→16:46関西空港。順調に関西空港に到着。JRで関西空港に出たのは初めて。これまでは南海しか使ったことがない。まあ、ルート次第だが、南海の方がいいかな笑
  • 空港で適当な夕食を適当に食らい、T2に移動。久しぶりのPeachだ。T2の印象が大分違うなと思ったら、国際線が同じT2だが、別棟になったのであった。チェックインを済ませ、コーヒー休憩の後、保安検査場を通過して、出発ロビーで本など読んで、搭乗開始を待つ。
  • 飛行機は、Peach 319便、関西空港18:45→20:10成田空港T1予定だが、だいたい予定どおりに飛んで、予定どおりに着陸。到着ロビーには、20:20過ぎに出た。18きっぷがあるので、今回は最寄りまでJR利用で帰る。20:30発の快速久里浜行に乗車。乗り換えがめんどうだが、最寄りまでJRを利用。21:40過ぎに最寄りに到着。まあ、無事に帰宅できたのであった。