かけらを集める(仮)。

日記/旅行記+メモ帳+備忘録、みたいなものです。

日立→湯本→いわき→郡山→仙台

  • 福島県いわき市石炭化石館ほるるにある坑夫像を観に行ってきた。これが今回の旅行の、大きなお目当て。当初は日帰りのつもりだったが、そのまま、仙台まで足を延ばして1泊し、翌日は仙台の野外彫刻を観て回ることにした。行きは、今シーズンの青春18きっぷの最後の1片を使い、帰りは新幹線に乗ることにした。トク35を利用でき、まあ、わりと安く乗ることができたの幸いなり。
  • JRを、最寄り→南船橋→5:51新松戸5:55→6:08我孫子6:26高萩行→8:31日立、と乗り継ぐ。いわき市の湯本に行く前に、日立で途中下車した。日立シビックセンターの近くに、安田侃作品があり、これを観るために立ち寄ることにしたのだが、他にもいくつか野外彫刻やモニュメントがあり、これらも併せて観てきた。ところで、日立にはいくつか数年来の宿題を残している。今回も、途中下車したとはいえ、1時間ほどの駅前滞在で、宿題は果たすことはできなかった。心残りだが、次回以降を期したい。



宿題のうちの一つ、日立駅構内の絶景天空カフェ、シーバーズカフェを外から見る。ちょっと時間が早くて、まだオープンしていなかったので、店内はまた次回に。日立駅周辺地区空間設計・デザイン監修を担当したのは妹島和世


崖下には、また別の宿題があるのだが、これも次回に期したい…





日立シビックセンター近くの、安田侃《風》(1993)。


日立シビックセンター



日立シビックセンター前の、田中信太郎《或る夏、奇蹟のために》。


日立駅前の、《平和の鐘》(1995.8.15設置)。戦後50周年を記念して、平和の鐘建設実行委員会と日立市により建立。デザインは新宮晋。コンピュータ制御で、中に吊された24個の青銅のカリヨンがさまざまなメロディーを奏でるとのこと。


日立駅前の、菅沼五郎《空へ》(1986.11.2設置)。日立ライオンズクラブと日立ライオネスクラブが寄贈。ちょっと奇怪な裸婦像…


そして、日立駅前の、巨大タービンのモニュメント。特に説明板もなかったので、検索で調べてみると、このタービンは日立製作所が製作した発電所用大型タービンの試作機で、直径5.4m、翼長1.3mとのこと。


駅前通り「平和通り」の桜並木。

  • 日立9:48→10:40湯本。湯本駅前に多数設置されている黒川晃彦作品と、駅から北に延びる商店街(一番町商店街)に設置されている北郷悟作品2点を観覧しつつ、お目当ての坑夫像のあるいわき市石炭化石館ほるるに向かう。徒歩で15分弱。なお、黒川作品・北郷作品とも、いわき市彫刻のある街づくり事業による設置(以下、同事業による設置作品には※を付す)。

>参考:いわき市 いわき市彫刻のある街つくり設置彫刻作品






レイをつけているのは、湯本がスパリゾートハワイアンズの最寄り駅だから?

湯本駅前の黒川晃彦作品群

  • 《フルートを吹く少女》(1995設置)※ 
  • 《横笛を吹くひと》(1994設置)※ 
  • 《猫》(1995設置)※ 
  • 《花束》(1995設置)※ 
  • 《ワンモア・タイム》(1994設置)※ 
  • 《トランペットを吹くひと》(1995設置)※ 
  • 《小さな花》(1997設置)※  ※駅から少し離れた天王崎交差点東側/HOTパーク湯本に設置。



湯本一番町商店街の、北郷悟《遠い国》(1998設置)※



同、北郷悟《光の中に》(1999設置)※

  • 坑夫像といわき市石炭化石館ほるる周辺の彫刻





《坑夫の像》(1944.10)。軍需生産美術推進隊彫塑班のメンバー(中川為延、林是、野々村一男、中野四郎、清水多嘉示、古賀忠雄)によって、常磐炭鉱で制作・設置されたセメント彫刻で、当初は《総蹶起》と命名されていた。


《片寄平蔵之像》(1984.1.29設置)。制作は北郷悟。片寄平蔵(1813-1860)は、現・いわき市出身の、幕末期にいわきの石炭を開発し、事業化を試みた人物。石炭産業の父と言われる。


佐藤忠良《母子想(マケット)》。台座の横に「この像は1952年に常磐炭礦株式会社が国の労働安全運動に参加し、無事故の成績による賞金をもって建立した「母子想」像のマケットです。」という説明が書かれていた。《母子想》の本像は、セメントモルタル製で、1953年に内郷山神社境内に建立され、その後、1997年に福島高等専門学校の構内に移設された。


青野正《ヤマの礎》(1999)。

  • JRで、湯本13:28→13:37いわき。
  • JRいわき駅南口駅前通りの野外彫刻。JRいわき駅から十五町目交差点までの間に、西側に4基、東側に1基、野外彫刻が設置されている。いずれも、いわき市の彫刻のある街づくり事業によるものだが、そのうちのいくつかは地元企業の寄贈により設置されている。


バリー・フラナガン《無題》(1995.5.31設置)※



北郷悟《潮風》(1992.3.19設置)※


藪内佐斗司《あきたいぬもあるけば》(1994.5.31設置)※


舟生厚《いわきの女》(1991.4.23設置)※


北郷智《星を見る人》(1991.2.8設置)※



いわき市役所前の、笹戸千津子《若き立像・82》(1982/1984.10建立)。地元企業の寄贈による。



いわき市美術館前の、ヘンリー・ムーア《横たわる人体・手 Reclining Figure-Hand》(1979)


いわき市文化センター前の、土谷武《歩く鉄》(1981)


菱川ルミエール前(NTT東日本福島いわき支店むかい)の、笹戸千津子《若き立像'88》(1988)

  • さて、仙台に向かう。代行バスを利用すれば、常磐線でいわきから仙台まで行けるようだが、今回は磐越東線利用の郡山経由で仙台に向かうこととした。いわき15:42→17:19郡山17:46→19:56仙台、という乗り継ぎの予定だったが、福島を過ぎたあたりで、強風のため、運転が一時見合わせとなり、仙台には20分弱の遅れで到着した。ホテルまで歩き、途中で、適当な夕食を適当に食らう。なお、郡山での乗り換え時間を利用して、駅前彫刻を探ってきた。


JR郡山駅西口・南通前の、北村西望《将軍の孫(小)》(1993設置)。地元企業の寄贈による設置。オリジナルをスケールダウンしたもの。野外に設置してある《将軍の孫》では、小は初めて観た。


同、佐藤静司《街》。上の《将軍の孫(小)》のすぐ近くに設置されていた。佐藤静司(1915-)は郡山出身の彫刻家。市内の多くの作品が設置されているようだ。