かけらを集める(仮)。

日記/旅行記+メモ帳+備忘録、みたいなものです。

京博と京都府立植物園

  • Jetstar GK203便で関空に飛んで、京都に出るつもりだったが、件のGK203便が乗員繰りがつかず欠航となった。オレ史上5回目の欠航である。前日の18:00前にメールが来て、慌てて、その対応をした。振り替えに適当な便がないので、行きの飛行機はキャンセルして、結局、新幹線を利用することにした。まあ、考えようによっては、少し高くつくが(倍以上…トホホ…)、京都なら新幹線の方が時間もかからないし、本数も多いので、まあ、よかった。これが、北海道とか、九州だったら、と思うと、ちょっとあれだ…(最近、こんなんばっかし…。これで「連敗」が終わってくれるといいのだが…)
  • 最寄り→東京→京都→円町 そもそも京博以外にあまり行きたいところもないが、せっかくなので、始発で京都に向かうことにした。何か思いつくかも知れない笑 最寄り始発で、東京駅に出て、6:00発ののぞみ1号博多行きの自由席車両に乗車。平日なので、ビジネスマンでまあまあ席が埋まっている。ほとんど寝ないで出てきたので、車中で一眠りしたいところだが、起きたら博多だったなんてことにもならないとも限らないな、なぞと思うと、眠れなくなり、そのうち、8:08には京都に到着。チケットが京都市内行きなので、円町まで行くこととし、嵯峨野線に乗り換える。とても混んでいる。円町で下車。丸太町通りを少し西に歩き、最初の目的地のハマナカ京都本社前へ。
  • ハマナカ京都本社前の北村西望 ハマナカ京都本社前に北村西望作品が2点、設置されている。ハマナカは日本有数の手芸用品メーカーだそうだが、オレは今回、初めて知った。以前に宮崎に行く前に、ネットで宮崎の野外彫刻を調べていたところ、ハマナカホビール(ハマナカの宮崎工場)の庭に《自由之女神》があることを知り、その関連から京都本社前の、この2像についても知った。しかも、美はみんなで共有するものとの考えから、社内ではなく、社外、誰でも見られるところに設置してあるとのことを何かで読み、いささか感銘。いつか見に来ようと期していた(って、ほどでもないか…)。


北村西望《花吹雪》(1961/1982設置)。

台座に例によって西望自身による詩というか…銘板がついているのだが、草仮名なので、とても読みづらい。別に翻刻された銘板も備えてあるところが、素晴らしい。


北村西望《若き日の母》(1925)

  • 地下鉄西大路御池三条京阪/三条→七条 ハマナカ京都本社前から南下して、地下鉄西大路御池に向かう。途中、天神川に行き当たったので、川沿いの道を歩く。ところどころ桜の木があったものの、花はほとんど散っている。地下鉄の1日乗車券を購入。600円。新しく地下鉄+バスの一日乗車券が900円で売っていた。次は、お目当ての京博へ向かうことにする。地下鉄で三条京阪まで出て、ここで京阪に乗り換え。三条から七条まで移動。150円。駅からは歩いて、京博に向かう。

  • 京博 特別展「池大雅 天衣無縫の旅の画家」。池大雅の85年ぶりの大規模個展とのこと。大雅の作品は折々に触れて観てきたが、たしかに大規模な個展は初めて見る。ちなみに、2007年アメリカのフィラデルフィア美術館で大規模回顧展があり、観たいなとばかりに、しばらく調整したのだが、結局行けなかった。さて、展示の方は、最新の研究成果が反映された興味深い内容ではあったが、今ひとつ、大雅の大きさが伝わってこない。これはっていうマスタピース感がないというか。在外の名作の出展もないし。始まったばかりだからかは?だが、空いていて、じっくり観ることができた。京博の特別展でこんなに空いていたのは初めてかもしれない。図録2500円。ここのところの若冲や蕪村の特集展の図録と同様、画像と解説がいっしょに掲載されていて、見やすく、かつ読みやすいレイアウト。ただ拡大図は少なめだった。ま、もう一度来るつもりだが。



《考える人》の足。大丈夫か?

  • 京都府立植物園の野外彫刻 特に行きたいところもなかったので、京都府立植物園へ行くことにした。地下鉄一日乗車券提示で、団体料金に割引。160円。京都府立植物園に、10数点の野外彫刻があるようなので、これを探ることにした。北山門から入り、温室前、ばら園、大芝生地などを経て、正門から植物園を出て、なからぎの道を歩いた。見つけることのできたのは11点で、この他にもいくつかあるようだ。また、彫刻の他にも、碑や日時計などもいくつか設置されていた。さて、園内の彫刻は、京都にゆかりのある彫刻家による古風な女性像(大半が裸婦像)が中心。野外彫刻定番のライオンズクラブロータリークラブの寄贈作品も2点あったが、ほとんどのものの設置経緯はわからない。府が、植物園内を飾るために、設置したのだろうか。なお、毎年秋に、植物園と隣の京都府立陶板名画の庭を会場に、京都府と京都彫刻家協会が京都野外彫刻展が開催されている(第1回は1960年開催)。


江里敏明《風と舞う》(1993.9.9建立)。京都洛北ロータリークラブ(20周年記念)の寄贈。

宮瀬富之《麦藁帽子と少女》(1993.10設置)。こちらはライオンズクラブ。京都北ライオンズクラブ台中市西北国際獅子会、長崎ライオンズクラブの寄贈。植物園の野外彫刻は設置経緯がほとんど記されていなかったが、中でわかったのはこの2点ぐらい。


阿部正基《岐路》(1969)。花壇や柵内に設置され、あまり近づけなかったものも多い。が、台座には作品名程度しか記されていなかったようである。

松田尚之《向ふ》(1968)

田中彰《陽》(1966)



岡本庄三《ラ・クープル》(1973)

さすが植物園。ブロンズにも苔が生えている。


久間秋夫《おもい》(1955)※


抜水政人《十五夜の力士》(2003)※


阿部正基《追想》(1964)


山﨑正義《萃(はな)》(1966)

杉村尚《踊》(1961)※

最後に「小野蘭山顕頌碑」。小野蘭山(享保14[1729]-文化7[1810])は、日本のリンネとも称される、京都出身の江戸時代の大本草学者。
>参考:http://www.pref.kyoto.jp/plant2/migoro/1609/160917/160917.html ※ただし、このページに記載の各作品の制作年は設置年度のことと思われる。掲載写真のキャプションで、作品に制作年が記されているものは、それによって改めた(※のついているもの)。


なからぎの道。ここも桜の名所で、京都に住んでいた頃は毎年花見に来たものだ。今年の花は早く、残念ながら、もうとうに見頃は過ぎていた。

なからぎの道の南端に設置の、地球温暖化防止京都会議記念モニュメント《地球からのメッセージ「ZERO」》(1998設置)。公募により選ばれた酢谷宏の制作。

同、「売茶翁没後二百五十年記念碑」。掲載の詩碑の隣に、詩の書き下し、売茶翁肖像(伊藤若冲肖像画に基づく)、生涯などを記した副碑あり。 >参考:京都市 https://www2.city.kyoto.lg.jp/somu/rekishi/fm/ishibumi/html/sa247.html

  • 地下鉄/北大路→九条 北大路まで歩く。このあたりは懐かしい。北大路ビブレのスーパーで飲み物などを買い出し、地下鉄で九条に向かう。ビブレ内の店舗も替わっていた。L.L.ビーンがなくなっていた。
  • 17:00頃、ホテルにチェックインする。今回泊まったのは九条と十条の間ぐらいにある、京都ユニヴァーサルホテル。1泊2食付で5000円弱。部屋は2Fの禁煙室。7階建てで、部屋数がすごく多い。建物・設備は新しく、アニメティも含め、難はなし。Wi-Fiも問題なし。大浴場とサウナもある(入らなかった)。部屋で荷物を下ろし、お腹が空いたので、早速、1Fの食堂へ。夕食は定食とカレーセットの2種からの選択で、定食を選ぶ。揚げシュウマイ・鯖の味噌煮、小皿2種、漬け物に、味噌汁とごはん。社食のランチみたい。味噌汁とごはんはおかわりできない。せめて大盛りぐらい可だといいのに…と思うのはオレだけか笑 食後、部屋に戻り、風呂に入って、早々に寝る。風呂桶がわりと大きめだった。